アナログLPレコード:「時をかける少女」
      川村 知一 

朝食後のひと時、ソファーで手挽き・ドリップコーヒーを飲みながらLPレコードを聴く。
LPは60年前発売のドイツグラマフォン・カラヤン指揮・ベルリンフィル・ベートーベン交響曲がメインであったが、最近は落ち着いた雰囲気のヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル、ハイドンのバイオリン、ハープ、フルート、トランペットなどの協奏曲にシフトしている。

脳が発生する電気的信号(脳波)のうち8~13Hz成分をα波と称し、リラックス時に割合が高いとされ、音楽鑑賞ではCDよりアナログ・レコードの方がリラックスできるとされる。

最近、NHKラジオ第一、土曜18時ころから「名曲ヒットパレード」という番組で、1970、80、90年代のヒット曲を流していた。
1983(昭和58)年ヒット曲、15才でデビューした原田知世の「時をかける少女」が流れた。松任谷由実作詞・作曲、軽快な青春の歌、溌溂とした歌声に魅力を感じた。
「時をかける少女」をネットで調べると、2回映画化され、初回はドラマ、2回目はアニメ、初回ドラマのLPは中古しかなく、2回目アニメは数年前にLP化されたサントラであった。
アニメ・サントラをアマゾンで購入して試聴すると、目的の曲「時をかける少女」はなく、シンセサイザー演奏がメイン、口コミでアニメ映画を繰り返し見たマニアには場面が思い出されて好評のようであるが、アニメ映画を見ていない人には意味不明、唯一ジャケットは光っていた。

”写真はクリックすると大きくなります”

写真1.時をかける少女1

写真2.時をかける少女2

写真3.時をかける少女3

かつて映画「三丁目の夕日」を見た時、薬師丸ひろ子の透明感ある声に期待してCDを購入したことがあった。
同世代の原田知世には縁が無かったが、最近のLP「L’Heure Bleuue(ルール・ブルー)」を購入してみた。
試聴すると、遅いテンポで短調のバラードが主、伴奏はシンセサイザー、BGMとして聴いている。

写真4.原田知世1

写真5.写真5.原田知世2

現在使用している音響機器は下記;
レコードプレーヤー:デノン
MCカートリッジ:デノンDL103
アンプ:マランツ
(SACDプレーヤー:マランツ)
スピーカー:B&W
*DL103はデノンとNHKが放送局用に共同開発した製品、最近のアナログレコードブームと手作り品?のため高騰して困りものである(15年前=1.3万円→現在=5万円、寿命は500~1000時間)。

写真6.デノンDL103

*1.最近のアーティストは音質の良いアナログ録音に指向している。
*2.デジタル録音をアナログ録音品質に近付けるデータ補完技術が開発されている。
*3.アナログとデジタルに関連した、数学者 矢野健太郎の特別講義(代ゼミの夏期講習:「デジタルは穴だらけ」)を思い出す。(参考PDF: 軽金属学会誌2014年6月号「随想」)
下記をクリックすると「参考PDF」を見ることが出来ます” 
    スキャン.「軽金属学会誌2014年6月号「随想」」

相変わらずの駄句;
“世の中を穴だらけにするデジタル化” 松戸馬笑
      令和5年2月20日