日比谷・松本楼にて食べ&学ぶ
      川村 知一 

12月3日
<食べ>:壱岐牛ステーキ
初めて松本楼を訪れたのは半世紀前、同僚先輩S氏の結婚式であった。その後、何回かテラス席で昼食を経験し、都心の緑豊かな雰囲気の中、一時を過ごした。

今回は3Fフレンチ・レストランでディナー、メニューは壱岐牛ステーキ(ヒレ)・コース、(壱岐牛は極めてソフトで美味)、主任ウェイターに壱岐牛について講釈をお願いした。

「壱岐牛は放牧で、潮風に当たり、少量の塩分(ミネラル)を含んだ飼料を与えて育てる。
松本楼が壱岐牛を扱っている理由は、創業者・梅屋庄吉の妻トクが壱岐出身で、今なお壱岐振興に協賛している」。

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写真1.松本楼夜景
 
写真2.壱岐牛ステーキ

写真3.デザート

写真4.Anniversary

<学ぶ>:梅屋庄吉と孫文(辛亥革命)
梅屋庄吉による松本楼の創業は明治36年(1903)、梅屋庄吉は孫文が初めて会った日本人、1895年、庄吉が経営する香港の写真館で医学博士ジェームス・カントリーの紹介により孫文との交流が始まった(庄吉27才、孫文29才)。当時のアジアは欧州列強に牛耳られていたので、共に問題意識を抱いていた。

辛亥革命時、梅屋庄吉は日本に亡命していた孫文に支援金で革命に援助した(詳細はスキャン:辛亥革命秘話)。
孫文は在日中、梅屋家で宋慶齢と結婚、彼女はピアノ、歌を趣味とした。そのピアノは現存する日本最古で、孫文の孫が松本楼に寄贈、エントランスに鎮座している。

2008年5月6日、胡錦涛中国国家主席訪日の初日、孫文由来の松本楼にて福田康夫総理主催の夕食会が開かれた。

下記をクリックすると「辛亥革命秘話」を見ることが出来ます” 
   スキャン:辛亥革命秘話

写真5.ゆかりのピアノ
 
写真6.夕食会

写真7.最古のピアノ
 
写真8.ヤマハの解説

相変わらずの駄句;
“壱岐牛と歴史認識反芻し” 松戸馬笑

      令和4年12月7日