2022年11月8日、皆既月食&天王星食撮影
      川村 知一 

11月8日、極めて珍しい天体ショー、皆既月食に加えて天王星食が見られた。
通常、月による星食は月の明りで観察は可能であるが撮影は難しい。今回は幸運にも皆既月食中の星食で写真撮影に好条件であった。

月食は18:09開始、皆既開始は19:16、①天王星食開始は20:41、②皆既終了は20:42、天王星食終了(出)は21:21、であった。
*①は②の直前で月はまだ暗く、天王星食の撮影に好都合であった。

写真撮影;
写真1から4は月食4行程、5から12は天王星食に至る4行程+拡大、13は皆既月食終了直後、以上を時刻で表示します。
”写真はクリックすると大きくなります”

写真1.18:52:22

写真2.18:59:54

写真3.19:09:00

写真4.19:15:47

写真5.20:14:16

写真6.拡大

写真7.20:34:47

写真8.拡大

写真9.20:37:57

写真10.拡大

写真11.20:40:45

写真12.拡大

写真13.皆既終了後

後記;
撮影は自宅北側駐車場に三脚を設置して撮影、近郊の空は透明度に優れないものの、撮影は可能であった。
カメラはニコンD810+レンズニコン300㎜F4、モードはDX(≒450㎜)。

追記:私と天文
1.丹勢社宅で見た「天の川」(昭和26年:小4。)
夏の午後7時ころ、丹勢社宅地区の夜は、電柱に傘付60W裸電球の薄暗い環境、夕食後N家の庭に子供が5,6人集まり、N氏が消灯して子供たちに「天の川が見えるよ!」、肉眼で見る最初で最後の「天の川」であった。

2.野尻抱影著「天体と宇宙」
 小6の時、母が本を買ってきた、表紙に美しい土星の輪がカラー印刷され、天体に興味を持つきっかけになった。

3.高校天文部
 九段上にあった都立高校(旧東京市立1中)の天文部に入部、動機は当時話題を呼んだ先輩達、南極探検の永田隊長、ロケットの糸川教授、に憧れた。
 
*小惑星4個に部員の名が命名(発見者が命名権を持つ)。
「いとかわ」、「おおさき」(東洋史の先生で部の顧問:中国の星座の研究で功績、中国には星座が綺麗なカラーで描かれた古墳がある、話を聞いた。その後、日本でも「キトラ古墳」の星図が発見され、星図は星の位置から長安の空と推定された。)
 残2個は後輩の名、内1個は丹勢社宅の後輩N氏が発見した小惑星に「N」と命名、隕石の研究で米国の研究所で活躍。

4.シカゴ・アドラー天文博物館見学
 1985年2月、米国出張でシカゴの週末、数ある博物館、水族館、美術館を見学、アドラー天文博物館では360°巨大スクリーンでプロジェクション映像を2点鑑賞した。
① ビッグバン(ビッグバン理論が啓蒙された時期。)
② 恐竜はナゼ絶滅したか?(ユカタン半島へ巨大隕石落下説が啓蒙された時期。)
 
5.アルミ日光工場鋳造課時代:H2ロケット、ISS日本実験棟「きぼう」
今は無きアルミ日光鋳造工場で鋳造された素材の遺作H2ロケット、「きぼう」、詳細は軽金属学会誌のコラム「随想」に掲載された「宇宙開発に魅せられて」を参考まで、PDFで紹介します。

 添付:「随想」宇宙開発に魅せられて(PDF)
      令和4年11月11日