ネット通販:LPレコード「ひばりジャズを歌う」ほか
      川村 知一 
 はじめに
15年ほど前、オーディオセットを更新、好みの音響環境にあるので、外出自粛の折、LPレコード、CDを聴いて過ごしている。
最近LPレコードが復活してきた情報で、ネット通販を検索していると、「ひばりジャズを歌う」を見つけ、試しに購入してみた(LP:4000円、CD:2000円台)。

 LP「ひばりジャズを歌う」ナット・キング・コールを偲んで;
Swing Jazz末期に活躍し、1965年(昭和40年)45才の若さで亡くなったナット・キング・コールを偲んで選曲され発売されたLP「ひばりジャズを歌う」、本年6月に復刻版が発売された。

 感想;
結論から、購入して正解、ご興味のある方にお奨めしたい(CDもあります)。
曲はSwing jazzで聴いたことのある軽快なメロディー、美空ひばりの美声と余裕ある音域、声量による歌唱力、ほっこりした雰囲気を味わうことが出来る。
多少、歌謡曲風発声が混じるが、曲は英語、日本語、半々で全曲魅力的で繰り返し聴いても飽きない、さすがである。

 (写真はクリックで拡大)
 
写真1.ジャケット

写真2.録音技術解説
 ほか;
① 1952年、映画「リンゴ園の少女」鑑賞
美空ひばりがデビューして間もなく、大ヒットした「リンゴ追分」を主題歌とした映画「リンゴ園の少女」を池袋の映画館で観た。
私は小学5年生、日光から親元を離れて青山の祖父の家に居候していた時、目白の親戚のお婆さんが映画を観に池袋の映画館に連れて行ってくれた。
場内は満員で立ち見、1回上映ごとに入れ替えのため立ち通しであった。美空ひばりは私より4才年上であったから中学3年生が主演、何回か「リンゴ追分」を歌うシーンがあり、ある種ミュージカルであった。
最も印象的で場内が笑いの渦になったシーンは、(現在は差別用語でNG、ネットで曲を探しても出てこない)曲「〇〇〇の七面鳥」、籠の中に七面鳥が1羽、美空ひばりが籠の周りを、コミカルな動作で歌うシーン。(歌詞は〇〇〇の〇〇〇の七面鳥―繰り返し)。

② 外出自粛時の音楽鑑賞
朝食時に、LPで古典派バッハ、ヘンデルのヴァイオリン、フルート、ハープ協奏曲を聴くと、中世の貴族の朝食のような雰囲気に浸れる。
食後は気分が高揚するように、軽快なメロディーのCountry MusicなどをCDで聴く。
Country Musicの歌詞を読むと、メロディーとは裏腹にセンチメンタルな曲が多いことを知った。出だしの“Tennessee Waltz”は気の毒な話である。
 
写真3.CD表紙

写真4.歌詞
 ③ 相変わらずの駄句
“秋の夜はテネシーワルツでバーボンを” 松戸馬笑

※Tennessee州製造の有名なバーボンJack Daniel’sはTennessee Whiskyとも呼ぶ。
原料:とうもろこし80%+ライ麦、大麦麦芽→サトウカエデの炭で濾過

<以下脱線>
Tennessee州Knoxville はAlcoa発祥の地、南工場がアルミ精錬、北工場がアルミ圧延。
小学校の社会科で、米国ルーズベルト大統領時代の失業対策事業TVAを習った。
ダム建設+水力発電(→アルミ精錬)。
アルコア出張時のディナーで使った英語を思い出す、Jack Daniel’sの水割り=「Jack’s Daniel’s and Water」。
      令和3年9月6日