オーディオ三昧:オーディオケーブル高品質化と音楽鑑賞
川村 知一
 はじめに
外出自粛ではカメラ三昧、オーディオ三昧で時間を潰している。
手持ちのオーディオセットが16年経ち、そろそろアンプやSACDプレーヤー、スピーカーなど更新しなければ、と思っていた。

オーディオ季刊誌の春・夏・秋で、オーディオケーブル特集があり、ケーブルの高品質化で音質アップが可能である、を知った。
とりあえず4本6万円投資してケーブルの高品質化をトライ、予想以上に満足な結果となり、LPレコード、ハイレゾCDなどを楽しんでいる。

 従来の機器
16年前、秋葉原の石丸電気本店4階に行き、カッコイイB&Wスピーカーを見ていると、若い店員が寄ってきて「このスピーカーを鳴らすにはこの位のアンプが必要、これからの時代はSACDプレーヤーが必要(マランツ)」と言うことで決めた。
(余談:店内はガランとしていたが、故中村紘子氏が単身で何か機器を買いに来ていた。)
レコードプレーヤーは別館で台湾製Technics類似品?を選んだ。(その後、カートリッジは変遷を経てデノンDL103、プレーヤーは今年デノンDP500Mに変更した。)

写真  (写真はクリックで拡大)

1.B&W

2.DP500M

3.DL103

4.Marantz

 オーディオケーブル高品質化
オーディオケーブル価格はピンキリで、桁が1,2桁違い、上を見たらきりがない。そもそも難聴気味の高齢者にとって投資効果にリスクがあり、妥協した価格でトライした。
① フォノケーブル(レコードプレーヤー→アンプ):1.5m=15,000円
② コネクターケーブル(SACDプレーヤー→アンプ):1m=15,000円
③ 電源ケーブル(こんなものまで?と驚いたが理解できた):1.5m=15,000円
④ スピーカーケーブル(バイワイヤリング):3m×2本=18,000円
(スピーカーB&Wはダブルワイヤリング(高音、低音)が可能なスピーカーであるが、面倒なのでシングルで使用していた。シングルの場合、低音に大電流が流れると逆起電力が生じて高音に悪影響し音域や音が濁る。)

結果、明らかに高音、低音の音域が広がり、音の濁りが低減した。

写真

5.ダブルワイヤリング

6.電源ケーブル

 音楽鑑賞ソフト(LP盤とCD)
解説によると、条件の整ったオーディオセットで昔のLP盤とCDを聴き比べると、LP盤に軍配が上がる。

LP盤はアナログ信号をダイレクトに原盤に刻み込んであり、CDのように高音を切り捨てたり、デジタル信号のように抜け(穴だらけ)がない。
LP盤は高音50kHzまで入っているが、CDは20kHz以上が切り捨てられている。
人間の耳は20kHz以下しか聞こえなくても、LP盤では聞こえない音が作用して臨場感に満ち、艶やかな音が得られる。

*横道に逸れるが、NHK月曜夕刻、MISIA(落馬骨折、紅白に出場予定)の「星空のラジオ」を時々聞く、さだまさしとのトークがあったり、MISIAの話では「最近のアーティストはデジタルでなく音域が広く音質が良いアナログ録音にするのが流行りである。」
(彼女の祖父は丹勢社宅に住んでいたとか?高台の社宅だったとか?)

写真:丹勢社宅・高台:西2条91号

7.凍厳郷の木造社宅

8.凍厳郷の子供たち

 音楽鑑賞
1.LPレコード
主にLPレコードを聴くが、曲を楽しむのと音質を楽しむのと、どちらかというと後者である。CDでは出てこない(気がする?)切れの良さ、艶やかささに聞き惚れる。

ジャンルは気分に合わせて、クラシック(交響曲、協奏曲、ソロ)、ジャズ、カンツオーネ、ハワイアンなど。

代表的なLP盤ジャケットを紹介したい。
① カラヤン指揮、ベルリンフィル、ベートーベン交響曲1から9、ドイツグラマフォン
② ルービンシュタイン1
③ ルービンシュタイン2
④ ホロヴィッツ、1966年NYカーネギーホール・リサイタル
⑤ ヴァイオリン協奏曲1、ツゴイネルワイゼンなど
⑥ ヴァイオリン協奏曲2
⑦ ジョンコルトレーン
⑧ マイルスデビス
カラヤン指揮では流れるような旋律と、ベルリンフィルの優れた奏者、優れた名器から出る音、ドイツグラマフォンの奥行きを感じる臨場感あふれる録音技術が素晴らしい。
ピアノ曲では、世界にはこのように美しい音を出すピアノがあったのか?と思う音色。
ヴァイオリンでは弦を弾いた時に生じる胴体共鳴板の振動まで聴こえてゾクっとする。
最後の⑧は古いLP盤の復刻盤、デジタル工程が入っているらしく、音に艶がない。

写真








2.CD
CDはかつて、LP盤のゴミ、カビ、キズなどから発生する雑音から解放され、澄んだ音色が得られる長所があった。現在は利便性であろう。
最近はハイレゾなど、デジタル録音の穴だらけを埋めてアナログLP盤に近づける努力がされている。
今年、かつてのImpulseLP盤をハイレゾ化したCDがユニバーサルから売り出され、3枚ほど購入して試聴、LP盤と比べて楽しんでいる。
ジョンコルトレーンの3枚(ネットで各4,400円)、お勧め順に下記します。
a.ジョンコルトレーン&ジョニーハートマン:スローテンポでテナーサックスの美しい音色とバリトンのコラボ。
b.ジョンコルトレーン:ライブ、NY Village Vanguard、コルトレーンがスタジオ録音でなく、ライブ録音を希望した。
c.ジョンコルトレーン・カルテット

写真

a.

b.

c.
写真:2003年、NY Village Vanguard にて

9.Village Vanguard

10.プログラム(赤矢印)
  まとめ
つれづれなるままに、デジタルでカメラ三昧、アナログでオーディオ三昧――。
      令和2年12月21日