高遠コヒガンサクラと中央アルプスのコラボ
川村 知一
 はじめに
4月11日(月)念願の高遠コヒガンサクラ見物に、地元発(松戸)日帰りバスツアー(往復500㎞)に参加した。
当日は真っ青な空の下、前夜に降った真っ白な雪を被った中央アルプスを遠景に、濃いピンクの高遠コヒガンサクラとのコラボが素晴らしかった。

 4月11日行程
朝6:50発日帰りバスツアー、走行距離500㎞、最近の法改正で運転手2名であるが、ドライバー1人は若い小柄な女性であった。
高速で外環三郷南→大泉→関越道→圏央道→八王子→中央道→諏訪→一般道で伊那高遠
途中休憩3カ所で片道4時間、往復8時間、桜見物90分(高遠コヒガンサクラ)+70分(光前寺:シダレサクラ)。
かつて首都圏から車で伊那高遠日帰り往復など考えられなかったが、高速道、特に圏央道が出来て身近になった。

 観光
中央道の車窓から、甲府付近では満開の桃の花、八ヶ岳、南アルプスが見え、諏訪から一般道に入ると、鄙びた沿道にはソメイヨシノが満開であった。
           (クリックで拡大)
                     
         写真0.甲府付近の桃の花       写真1.鄙びた伊那路

伊那までの交通は閑散としていたが、高遠城址公園に近くなると駐車場に向かう列で渋滞となった。道は大型バスがようやく通れるほどの細い道路の一方通行、それでも15分ほどで駐車場に入った。

駐車場から入場すると、上空は1500本の桜で埋まり、まずはスポットの桜雲橋に行くと、多数の観光客がカメラを構えてごった返していた。
 
        
写真2.駐車場の  写真3.桜雲橋にて  写真4.同左    写真5.同左     写真6.同左
     観光バス

次に中央アルプスが見えるスポット、本丸跡付近に行くと、ここもカメラの放列であったが、「これはスゴイ」の一言、時間をかけて脳裏に焼き付けながら、望遠レンズ交換して撮影を行った。

           
 写真7.中央アルプスとのコラボ  写真8.同左      写真9.同左      写真10.同左

高遠コヒガンサクラの感激をあとに、1時間ほどかけて光前寺に向かい、紅白のシダレサクラを見物した。7年毎の御開帳に当たり、普段見られない内部の古い仏像を拝観した。参道には杉並木があり、石垣の隙間に光コケが見られた。

         
  写真11.光前寺参道   写真12.三重塔   写真13.シダレサクラ 写真14.遠くに南アルプス

一連の桜見物が終わり、長野県の雄大な山岳と自然の素晴らしさを改めて実感した。

          “空高くアルプス遠くサクラ咲く”          松戸馬笑

帰路の甲府付近では雲の上から富士山が顔を覗かせて、やはり富士山の姿は素晴らしい。

                        
       写真15.富士山(車窓から)               写真16.同左

 高遠コヒガンサクラの由来
高遠城は明治の廃藩置県や廃城令により取り壊されたが、惜しんで馬場から桜を移植したのがスタートである。現在も老木が保存されているが、それ以降の桜1500本が花を咲かせている。ソメイヨシノよりピンクが濃く花が小さい。

 内藤神社(新宿区)と高遠城
高遠城は高遠氏の城であったが、その後武田信玄により改築され、江戸時代には8代続いた内藤家の城になった。
私は昭和26年、小学4年で単独上京して青山6丁目の祖父の家に居候したが、叔母が嫁いだ新宿区内藤町の親戚の家に良く遊びに行った。
すぐ隣の内藤神社では毎年秋のお祭りがあり、境内の神楽舞台で各種演芸、映画が上映された(エノケン、伴じゅん&あちゃこ等)。
当時はテレビもない時代で、境内は満員の観客であった。私は毎年楽しみに通って、日光の山猿よろしく石塀の上に座って鑑賞した。
そんなこんなの思い出で、今回の日帰りバスツアー参加となった。
平成28年4月13日