今月は「待宵草」と「葡萄」でした。作品の中に待宵草に富士詣の句を添えた俳画がありますが、これは「富士には月見草がよく似合う」と云った ご存知太宰治の言葉が中継ぎになっておりまして、こうした中継ぎを用いた結果を「においづけ」と云います。いわばそのものズバリではなく、一見、絵と俳句が無関係のようでも、イメージを膨らませてみると 「なるほど」という「オチ」がある俳画独特の趣向です。
次回 10月25日(火) 13時〜15時
画題 「風景」「桔梗」