あかがね川柳 |
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夫婦でも越えてはならぬ壁がある | 稲葉浅治 | |
銀行の貸金庫という壁落ちる | 稲葉浅治 | |
独り者背中をかいてくれる壁 | 稲葉浅治 | |
モンローを壁から外し初デート | 稲葉浅治 | |
洪水の壁の水位を忘れまじ | 稲葉浅治 | |
模様替えだんだん隅に追いやられ | 稲葉浅治 | |
子が育ち夫婦別居の模様替え | 稲葉浅治 | |
自分史にまだら模様のアクセント | 稲葉浅治 | |
老いらくのまだら模様の恋芽生え | 稲葉浅治 | |
九条を模様替えする許せない | 稲葉浅治 | |
純情な彼とつき合いまだ未婚 | 稲葉浅治 | |
愛情の紐が伸びたり縮んだり | 稲葉浅治 | |
同情にもろくて弱いお年寄り | 稲葉浅治 | |
スマートホン情報開示せまる妻 | 稲葉浅治 | |
友情が実って赤い糸となり | 稲葉浅治 | |
自分史に自慢話を散りばめる | 稲葉浅治 | |
病歴を互いに自慢待合室 | 稲葉浅治 | |
同窓会自慢話は子から孫 | 稲葉浅治 | |
下積みも自慢がひとつ無欠勤 | 稲葉浅治 | |
酒飲みの自慢話がとまらない | 稲葉浅治 | |
ヒマラヤもとけて流れるこの暑さ | 稲葉浅治 | |
同窓会お国訛りでうちとける | 稲葉浅治 | |
忠告にとけて流れるわだかまり | 稲葉浅治 | |
お国訛り営業先でうちとける | 稲葉浅治 | |
思いやりとけて流れて花が咲く | 稲葉浅治 | |
孫手品種が丸見え得意顔 | 稲葉浅治 | |
手品ショー孫の前では一人前 | 稲葉浅治 | |
だまされないじっと見てたがだまされた | 稲葉浅治 | |
素人の手品は下手な方が受け | 稲葉浅治 | |
オレオレは手品のように人だます | 稲葉浅治 | |
風邪をひく昔は軽く今重く | 稲葉浅治 | |
ライバルが時々放つ軽いジャブ | 稲葉浅治 | |
お人好しおだてに軽く乗せられる | 稲葉浅治 | |
役職が無くなり肩が軽くなり | 稲葉浅治 | |
軽いウソだんだん重いウソになり | 稲葉浅治 | |
あきらめを投票箱に入れてきた | 稲葉浅治 | |
不景気は賽銭箱がよくわかり | 稲葉浅治 | |
重箱の隅が生き甲斐暇な人 | 稲葉浅治 | |
下駄箱に入り切れない妻の靴 | 稲葉浅治 | |
大きくても軽い箱は遠慮する | 稲葉浅治 | |
真面目ですいい人ですでつまらない | 稲葉浅治 | |
つまらない時だけクジがよく当たる | 稲葉浅治 | |
つまらないギャグが多くて寒くなる | 稲葉浅治 | |
父母が逝きお正月とてつまらない | 稲葉浅治 | |
つまらない物なら土産ほしくない | 稲葉浅治 | |
ローンある家も津波に流される | 稲葉浅治 | |
農家には嫁きたくないと農家の娘 | 稲葉浅治 | |
ニュータウンお菓子のような家が建ち | 稲葉浅治 | |
先生も家に帰れば子に悩み | 稲葉浅治 | |
窓際が社でも家でも定位置に | 稲葉浅治 | |
間引かれた枝にもあったデカイ夢 | 稲葉浅治 | |
生きるため泣いて切られた枝もある | 稲葉浅治 | |
柿を盗る子も無い枝がなげく過疎 | 稲葉浅治 | |
赤トンボどの枝止まるか迷ってる | 稲葉浅治 | |
褒められた枝の新芽はぐんと伸び | 稲葉浅治 | |
高齢者最後に出るは名誉欲 | 稲葉浅治 | |
立ち聞きの出るに出られぬトイレット | 稲葉浅治 | |
マスクして出ると誰だか分からない | 稲葉浅治 | |
傘持って出たのに何故か雨降らぬ | 稲葉浅治 | |
ポロリ出たそれがほんとの本音かも | 稲葉浅治 | |
得意顔種が丸見え孫手品 | 稲葉浅治 | |
値切るのが得意おばはん買い上手 | 稲葉浅治 | |
早食いが得意だという戦前派 | 稲葉浅治 | |
横文字をやたらに使い得意顔 | 稲葉浅治 | |
祝辞より弔辞が得意八十路坂 | 稲葉浅治 | |
インフルと同じ5類で年を越し | 稲葉浅治 | |
また値上げ値上げ値上げで音を上げる | 稲葉浅治 | |
10年で1000億稼ぐいい男 | 稲葉浅治 | |
表税今年の漢字裏は金 | 稲葉浅治 | |
流行語キックバックが漏れちゃった | 稲葉浅治 | |
美人ママささやき上手皆ころり | 稲葉浅治 | |
ささやきにしかけられてる甘いわな | 稲葉浅治 | |
ウインクを添えてささやく夜の蝶 | 稲葉浅治 | |
ささやきが財布の骨を抜きに来る | 稲葉浅治 | |
サックスのささやき恋の物語り | 稲葉浅治 | |
久し振りハグは禁止の孫帰省 | 稲葉浅治 | |
久し振り会ってはしゃげぬ通夜の席 | 稲葉浅治 | |
OB会年の進んだ顔並ぶ | 稲葉浅治 | |
久し振り渾名とびかうクラス会 | 稲葉浅治 | |
久し振りお元気ですかあなただれ | 稲葉浅治 | |
百歳を過ぎれば怖いものは無し | 稲葉浅治 | |
怖いものから消えていくオヤジ殿 | 稲葉浅治 | |
ハンドルを握ると怖いもの知らず | 稲葉浅治 | |
大腸のカメラが怖い飲んだくれ | 稲葉浅治 | |
ゆり戻しが怖い素人ダイエット | 稲葉浅治 | |
肩たたき無料の券が捨てられず | 稲葉浅治 | |
無料です世の中そんな甘くない | 稲葉浅治 | |
無料ですなんと響きの良い言葉 | 稲葉浅治 | |
サービスがただであるとは限らない | 稲葉浅治 | |
無料だと思っていたら初回だけ | 稲葉浅治 | |
菓子箱の中に野望が隠れてる | 稲葉浅治 | |
妻と娘の会話の中に入れない | 稲葉浅治 | |
父よりも大きな靴が休眠中 | 稲葉浅治 | |
決着を中間色でまとめ上げ | 稲葉浅治 | |
四年振り七夕飾り準備中 | 稲葉浅治 | |
生きている魅力を孫に教えられ | 稲葉浅治 | |
年の差婚実は財産目当てです | 稲葉浅治 | |
人妻の魅力に負ける高齢者 | 稲葉浅治 | |
B級の味が魅力のひとり旅 | 稲葉浅治 | |
分裂が野党政権魅力失せ | 稲葉浅治 | |
張り詰めた空気柔らぐ孫の声 | 稲葉浅治 | |
倦怠期低空飛行赤い糸 | 稲葉浅治 | |
四年振り空気がうまいマスク無し | 稲葉浅治 | |
コロナ禍で空白続く日記帳 | 稲葉浅治 | |
本日も空転続く老いの脳 | 稲葉浅治 | |
校則が伸びる若芽の邪魔をする | 稲葉浅治 | |
褒め言葉かけられやる気子は伸びる | 稲葉浅治 | |
父の靴追い越し伸びるスニーカー | 稲葉浅治 | |
小人閑居して爪がまた伸びる | 稲葉浅治 | |
米寿越え生命線がまた伸びる | 稲葉浅治 | |
言葉より物を言ってる眼の動き | 稲葉浅治 | |
老いひとり優し言葉にだまされる | 稲葉浅治 | |
褒め言葉光る原石見つけ出す | 稲葉浅治 | |
最高の言葉いつでもありがとう | 稲葉浅治 | |
ありがとうつけて円満定年後 | 稲葉浅治 | |
寒いねと言える相手が居ぬ寒さ | 稲葉浅治 | |
立たされた廊下の寒さ思い出す | 稲葉浅治 | |
大寒の新聞取りで知る寒さ | 稲葉浅治 | |
高校生白き素足の増す寒さ | 稲葉浅治 | |
寒さにもにっこり笑い福寿草 | 稲葉浅治 | |
かなうならコロナの無い国行きたいな | 稲葉浅治 | |
かなうなら君より早く天国へ | 稲葉浅治 | |
かなうなら亡き父母に会いたいな | 稲葉浅治 | |
かなうならニキビの頃にかえりたい | 稲葉浅治 | |
かなうよりかなわぬ恋が多かった | 稲葉浅治 | |
門松に未来の夢の花が咲く | 稲葉浅治 | |
しわのある未来としわの無い未来 | 稲葉浅治 | |
金婚式過ぎても未来夢を見る | 稲葉浅治 | |
旅に出る未来を入れるカバン持ち | 稲葉浅治 | |
未来図に二人で描く青い鳥 | 稲葉浅治 | |
ポイントをつけてほしいな診察券 | 稲葉浅治 | |
薬局のポイント貯まる高齢者 | 稲葉浅治 | |
ポイントが貯まる頃にはお店無し | 稲葉浅治 | |
ポイントを貯めたいために余分買い | 稲葉浅治 | |
ポイントが貯まると何故か幸せに | 稲葉浅治 | |
パチンコ屋諭吉早くもさようなら | 稲葉浅治 | |
回転の早い飲み屋だ椅子置かず | 稲葉浅治 | |
忖度し変わり身早い永田町 | 稲葉浅治 | |
切り替えの早い頭で出世する | 稲葉浅治 | |
一日がやけに早いな八十路越え | 稲葉浅治 | |
表裏全部印刷年賀状 | 稲葉浅治 | |
政党の名前を全部言えぬ国 | 稲葉浅治 | |
食べたもの全部脂肪か恐い秋 | 稲葉浅治 | |
好きなとこ全部嫌いに倦怠期 | 稲葉浅治 | |
しがらみを全部捨てたら元気です | 稲葉浅治 | |
ときどきは寄り道をする赤い糸 | 稲葉浅治 | |
二人して歩いた道を今日ひとり | 稲葉浅治 | |
二人だから歩き通せたいばら道 | 稲葉浅治 | |
神様の選んだ道を迷ってる | 稲葉浅治 | |
逃げ道を常に考え議員さん | 稲葉浅治 | |
馬券など買わない時はよく当たる | 稲葉浅治 | |
言い訳けの嘘を嗅ぎ当て妻の勘 | 稲葉浅治 | |
窓際の椅子に西日がよく当たる | 稲葉浅治 | |
おでこつけ体温当てる母の愛 | 稲葉浅治 | |
聴診器当てることないお医者さん | 稲葉浅治 | |
孫のよう看護師の手のあたたかさ | 稲葉浅治 | |
10時間に三食食べてあとは寝寝 | 稲葉浅治 | |
病院食日頃食べ過ぎよくわかり | 稲葉浅治 | |
歩数計今日もゼロゼロ明日もゼロ | 稲葉浅治 | |
寝ることが楽なことからつらいこと | 稲葉浅治 | |
近頃は立つも座るもドッコイショ | 稲葉浅治 | |
茶柱が立つまでいれる定年後 | 稲葉浅治 | |
長生きも先立つものが無いと無理 | 稲葉浅治 | |
腹が立つ昔できたが今できぬ | 稲葉浅治 | |
腹が立つなんで戦争無くならぬ | 稲葉浅治 | |
ミスミセスなんで男に無いのだろ | 稲葉浅治 | |
手術無事終わり気付いた人違い | 稲葉浅治 | |
採点のミスで人生違う道 | 稲葉浅治 | |
ミスの無い人生なんて有り得ない | 稲葉浅治 | |
近頃はミスをした時黙ってる | 稲葉浅治 | |
若い芽を摘んでいるよな親のエゴ | 稲葉浅治 | |
老木が邪魔して新芽伸びられず | 稲葉浅治 | |
カルチャーで作品よりも恋芽生え | 稲葉浅治 | |
寝てばかり大器晩成芽が出ない | 稲葉浅治 | |
ガレキでもきっと芽が出る信じてる | 稲葉浅治 | |
くだらない噂話の週刊誌 | 稲葉浅治 | |
くだらない演説續き眠くなる | 稲葉浅治 | |
くだらない理屈をこねてかき回す | 稲葉浅治 | |
くだらない面子はドブに捨てて生き | 稲葉浅治 | |
くだらない世の中みんなくだらない | 稲葉浅治 | |
元気よく咲く蕾持ち友見舞う | 稲葉浅治 | |
愛の花しぼまぬように赤い糸 | 稲葉浅治 | |
ありがとうと言われ心の花開く | 稲葉浅治 | |
見事咲き見事散り行く桜花 | 稲葉浅治 | |
枯れた花墓から親の渋い顔 | 稲葉浅治 | |
ありがとうと言われ心の花開く | 稲葉浅治 | |
根掘り葉掘り傷口開く週刊誌 | 稲葉浅治 | |
札束が裏口開ける鍵となり | 稲葉浅治 | |
新しいページを開く八十路坂 | 稲葉浅治 | |
全身の毛穴が開く恋したい | 稲葉浅治 | |
ふるさとに市という住所似合わない | 稲葉浅治 | |
父母が逝きふるさと遠く消えて行く | 稲葉浅治 | |
ふるさとがあって良かった安来節 | 稲葉浅治 | |
ふるさとのリンゴに出会うマーケット | 稲葉浅治 | |
同窓会すぐに方言乱れ飛ぶ | 稲葉浅治 | |
スーパーの目玉で決まる晩の味 | 稲葉浅治 | |
小言でもやる気出させる老いの味 | 稲葉浅治 | |
いい味がしみ出してくる八十路坂 | 稲葉浅治 | |
真打の間合いにうなるプロの味 | 稲葉浅治 | |
味のある字ねと言われて汗をかき | 稲葉浅治 | |
大空に五輪のマークプロの技 | 稲葉浅治 | |
我ながら風呂場のソロはプロはだし | 稲葉浅治 | |
プロ並みの宴会部長安来節 | 稲葉浅治 | |
何故うまいプロの注ぎ手の生ビール | 稲葉浅治 | |
突然の代役こなすプロの芸 | 稲葉浅治 | |
使い分けついてよい嘘悪い嘘 | 稲葉浅治 | |
要領が悪く定年平社員 | 稲葉浅治 | |
外面がよくて内面悪い人 | 稲葉浅治 | |
悪い人つねられたいな独り者 | 稲葉浅治 | |
コロナ禍で閑居していて悪さする | 稲葉浅治 | |
スーパーの目玉で決まる今日の味 | 稲葉浅治 | |
旬の味忘れさせそな品揃い | 稲葉浅治 | |
小言でもやる気出させる隠し味 | 稲葉浅治 | |
いい味がしみだしてくる八十路坂 | 稲葉浅治 | |
目分量それで美味しい母の味 | 稲葉浅治 | |
ストレスを煮たり焼いたり丸めたり | 稲葉浅治 | |
風船にストレス詰めて大空へ | 稲葉浅治 | |
ストレスが溜まっているのがストレスに | 稲葉浅治 | |
コロナ禍でストレス溜まる八十路坂 | 稲葉浅治 | |
ストレスを屋台の酒で一気飲み | 稲葉浅治 | |
巣ごもりで老化が進む八十路越え | 稲葉浅治 | |
二人の老い同時進行八十路坂 | 稲葉浅治 | |
カタツムリゆっくりだけど進んでる | 稲葉浅治 | |
氷山がだんだんやせる温暖化 | 稲葉浅治 | |
逢うたびに美しさ増す青い鳥 | 稲葉浅治 | |
酔うほどは飲まない積り友の通夜 | 稲葉浅治 | |
酔うほどに本音裸で踊り出す | 稲葉浅治 | |
酔ったふりして切り抜けた敵がいる | 稲葉浅治 | |
同じ量飲んでも酔わぬ夜がある | 稲葉浅治 | |
一合の酒で幸せ飲んでいる | 稲葉浅治 | |
黒を白忖度しつつ出世する | 稲葉浅治 | |
コロナ禍を迷彩服で首相逃げ | 稲葉浅治 | |
灰色で終わる政治が増えている | 稲葉浅治 | |
うさぎ小屋断捨離したいセピア色 | 稲葉浅治 | |
色色とあるのよきっと色色と | 稲葉浅治 | |
遅咲きの花を見守る親の愛 | 稲葉浅治 | |
ノックされやっと咲き出す花もある | 稲葉浅治 | |
押しのけて咲くのが嫌で遅く咲き | 稲葉浅治 | |
もう遅いだけど咲きたい目立ちたい | 稲葉浅治 | |
愛されたい私だけをと遅く咲き | 稲葉浅治 | |
歳とると表も裏も同じ顔 | 稲葉浅治 | |
裏の裏表になるとは限らない | 稲葉浅治 | |
誰にでもどんな時にも裏表 | 稲葉浅治 | |
日焼けして表も裏も同じ顔 | 稲葉浅治 | |
折り紙の折り目にもある裏表 | 稲葉浅治 | |
期待した時に着かないマスク金 | 稲葉浅治 | |
懲りもせずまたも政治に期待する | 稲葉浅治 | |
昇進を回転寿司のように待つ | 稲葉浅治 | |
待つことに慣れた小指に今度こそ | 稲葉浅治 | |
初めての泣き声十月十日待つ | 稲葉浅治 | |
雨よ降れコロナウイルス流してね | 稲葉浅治 | |
雨よ降れ外出自粛守れそう | 稲葉浅治 | |
年金日ドシャ降りでも行く銀行へ | 稲葉浅治 | |
海洋にプラスチックの雨が降る | 稲葉浅治 | |
止まないで相合傘の春の雨 | 稲葉浅治 | |
読めるけど書けない文字が増えてきた | 稲葉浅治 | |
誤字脱字直されてきたラブレター | 稲葉浅治 | |
ダイスキと背中に書いた若い恋 | 稲葉浅治 | |
自分史に少しの嘘を散りばめる | 稲葉浅治 | |
歯ぎしりの音が聞こえる投書欄 | 稲葉浅治 | |
残念を顔に出さずに腹で泣き | 稲葉浅治 | |
親上司残念ながら選べない | 稲葉浅治 | |
恰好よく転ぶ練習高齢者 | 稲葉浅治 | |
負けるが勝ちいつでも負けて許りいる | 稲葉浅治 | |
最後には正義が勝つと信じてる | 稲葉浅治 | |
国会へ新たな風を送り込む | 稲葉浅治 | |
フレッシュな力に押され窓際へ | 稲葉浅治 | |
プライドをかなぐり捨てて新職場 | 稲葉浅治 | |
マンネリを捨てフレッシュな道選ぶ | 稲葉浅治 | |
まずサラダ炭水化物少なめに | 稲葉浅治 | |
花嫁を遠くから見る父淋し | 稲葉浅治 | |
初恋は遠くになれりセピア色 | 稲葉浅治 | |
日が暮れる故郷の駅まだ遠い | 稲葉浅治 | |
津波去り海が遠くに離れ行く | 稲葉浅治 | |
拉致家族近くて遠い北の国 | 稲葉浅治 | |
笑われてストレス溜まる国訛り | 稲葉浅治 | |
腰に膝痛み溜め込む八十路過ぎ | 稲葉浅治 | |
忙しい貯金溜めるが趣味となり | 稲葉浅治 | |
夢のかけら溜め込み捨てるゴミ袋 | 稲葉浅治 | |
溜め息を貯めてまとめて海に捨て | 稲葉浅治 | |
無理をせずよくぞ定年平社員 | 稲葉浅治 | |
妻や子の知らぬところで無理をする | 稲葉浅治 | |
無理言わず伴侶を立てて五十年 | 稲葉浅治 | |
無理篇にがんばると書き金メダル | 稲葉浅治 | |
足腰が弱り飛べない水たまり | 稲葉浅治 | |
子が五人緩んだお腹褒めてやる | 稲葉浅治 | |
抱きついた胸より先に腹がきた | 稲葉浅治 | |
バイキング今日も別腹元気よく | 稲葉浅治 | |
顔と腹笑いと怒り難かしい | 稲葉浅治 | |
言い訳けを聞けば聞くほど腹が立つ | 稲葉浅治 | |
オレオレと老女ごまかし金もうけ | 稲葉浅治 | |
ごまかしをしない政治家選びたい | 稲葉浅治 | |
ごまかしを知って知らない振りをする | 稲葉浅治 | |
ごまかしが通用しない厳しい目 | 稲葉浅治 | |
混雑にまぎれてお釣りごまかされ | 稲葉浅治 | |
くやしさを袋に詰める甲子園 | 稲葉浅治 | |
くやしいが親と上司は選べない | 稲葉浅治 | |
無念とのみ亡父の日記の終戦日 | 稲葉浅治 | |
なるようにならずくやしい薬指 | 稲葉浅治 | |
聞きたくはないわ別れの理由など | 稲葉浅治 | |
選ばれる頃はニコニコ議員さん | 稲葉浅治 | |
どうしよう十八才の選挙権 | 稲葉浅治 | |
消去法選ぶいい人見当たらず | 稲葉浅治 | |
選ぶ人選ばれる人食い違い | 稲葉浅治 | |
福島産迷わず選ぶ震災後 | 稲葉浅治 | |
公僕はじっと我慢で出世する | 稲葉浅治 | |
我慢する忖度するも宮仕え | 稲葉浅治 | |
オレ我慢ワタシも我慢五十年 | 稲葉浅治 | |
石の上三年もたず三か月 | 稲葉浅治 | |
おしゃべりが我慢できないバス旅行 | 稲葉浅治 | |
ゆっくりと母の手を引き墓参り | 稲葉浅治 | |
ストレスをゆっくり流す終い風呂 | 稲葉浅治 | |
ゆっくりと妻の歩幅で冬の寺 | 稲葉浅治 | |
定年後ゆっくり登る峠道 | 稲葉浅治 | |
ゆっくりと聞いて絆が強くなる | 稲葉浅治 | |
土壇場で佛に見える鬼の顔 | 稲葉浅治 | |
土壇場で無口な父がよくしゃべる | 稲葉浅治 | |
土壇場になったら猫の手も欲しい | 稲葉浅治 | |
土壇場で勇気だすのは母のほう | 稲葉浅治 | |
土壇場で家族の絆勇気得る | 稲葉浅治 | |
顔を見て話をしてねお医者さん | 稲葉浅治 | |
片言もしゃべれぬ孫と会話する | 稲葉浅治 | |
他人には気軽に話す悩みごと | 稲葉浅治 | |
年老いて猫と会話の日が増える | 稲葉浅治 | |
み仏と会話を交わす冬の寺 | 稲葉浅治 | |
青い鳥平成の窓まっている | 稲葉浅治 | |
良かったな駅弁買えた汽車の窓 | 稲葉浅治 | |
初デート心の窓を開けておく | 稲葉浅治 | |
窓際でも椅子があるだけ有難い | 稲葉浅治 | |
宝くじ一番窓に長い列 | 稲葉浅治 | |
顔色を忖度しつつ黒を白 | 稲葉浅治 | |
顔色を見られぬように厚化粧 | 稲葉浅治 | |
両親の顔色見つつ子は育ち | 稲葉浅治 | |
顔色を変えず答弁嘘まじえ | 稲葉浅治 | |
顔色を見つつ話題を変えていく | 稲葉浅治 | |
閑職に就いて会社のアラ見える | 稲葉浅治 | |
大賑わい山の湯治場農閑期 | 稲葉浅治 | |
忙中閑鈍行の窓独り旅 | 稲葉浅治 | |
閑居して不善せぬよう定年後 | 稲葉浅治 | |
大地震うらみつらみの閑古鳥 | 稲葉浅治 | |
数々の山を乗り越え共白髪 | 稲葉浅治 | |
山の神にハッパ掛けられ定年後 | 稲葉浅治 | |
聞いてやるだけでおさまる愚痴の山 | 稲葉浅治 | |
楢山に籍を移す日徐々に来る | 稲葉浅治 | |
山盛りの酒が人気の縄のれん | 稲葉浅治 | |
絵手紙でお国訛りの母が来る | 稲葉浅治 | |
首を右左に曲げて見る名画 | 稲葉浅治 | |
絵日記で夫婦喧嘩が張り出され | 稲葉浅治 | |
絵を褒めず額縁褒めるイヤな奴 | 稲葉浅治 | |
好きな色いつも使ってごまかす絵 | 稲葉浅治 | |
渡り切るまでは心配ランドセル | 稲葉浅治 | |
咳払い一つで仕切る父がいた | 稲葉浅治 | |
しがらみを断ち切るために旅へ出る | 稲葉浅治 | |
使い切る領収書無し政策費 | 稲葉浅治 | |
100切った頃が懐かし社用族 | 稲葉浅治 | |
緑内障オペ後驚く顔の皺 | 稲葉浅治 | |
屋上に緑育てる大都会 | 稲葉浅治 | |
みどりの日昭和は遠くなりにけり | 稲葉浅治 | |
みどり児の未来を祈り植樹する | 稲葉浅治 | |
リハビリの杖にやさしい緑風 | 稲葉浅治 | |
白内障オペ後驚く顔の皺 | 稲葉浅治 | |
パスポート10年前は若かった | 稲葉浅治 | |
誰だっけ顔は分かるが名前出ず | 稲葉浅治 | |
顔じゃない心だという三枚目 | 稲葉浅治 | |
まだ寝顔帰ってみたらもう寝顔 | 稲葉浅治 | |
腹が立つ文書かいざん財務省 | 稲葉浅治 | |
面子立て忖度してる小役人 | 稲葉浅治 | |
井戸端のどこまで続く立ち話 | 稲葉浅治 | |
最近は席ゆずられる時が増え | 稲葉浅治 | |
親離れ飛び立つ雛に幸祈る | 稲葉浅治 | |
四回転怪我を乗り越え金メダル | 稲葉浅治 | |
雪道に品良く転ぶ藤間流 | 稲葉浅治 | |
転ぶなと背負った孫に念押され | 稲葉浅治 | |
転ぶなと言ってた親が先にこけ | 稲葉浅治 | |
煩悩に負けて人生よく転び | 稲葉浅治 | |
忖度で吠えぬも犬の処世術 | 稲葉浅治 | |
ここ掘れと言ってくれない犬を飼う | 稲葉浅治 | |
電柱が無くなり犬の迷子増え | 稲葉浅治 | |
美人の犬会いたくなって散歩する | 稲葉浅治 | |
猛犬と書かれた頃が懐かしい | 稲葉浅治 | |
良いとこも悪いところも五十年 | 稲葉浅治 | |
清濁を併せて呑んで出世する | 稲葉浅治 | |
善人が肩書増えて悪くなり | 稲葉浅治 | |
悪を善答弁変えず出世する | 稲葉浅治 | |
善人も悪人もいる大都会 | 稲葉浅治 | |
くやしさを袋に詰める甲子園 | 稲葉浅治 | |
補欠出の監督が来て優勝旗 | 稲葉浅治 | |
マラソンの最終ランナー大拍手 | 稲葉浅治 | |
運動で鍛えた身体ガンに負け | 稲葉浅治 | |
接待ゴルフあまり上手で客白け | 稲葉浅治 | |
料理する音で聞かせる妻心 | 稲葉浅治 | |
水足して減らして出来ぬ母の味 | 稲葉浅治 | |
回らない寿司屋で勘定目が回る | 稲葉浅治 | |
チャーハンを作る夫に熱下がる | 稲葉浅治 | |
昔から日本料理は目で食べる | 稲葉浅治 | |
方円に従う水の定年日 | 稲葉浅治 | |
自販機に世界の水が溢れてる | 稲葉浅治 | |
名水は昔のままの過疎の村 | 稲葉浅治 | |
名水が終の棲家の決めどころ | 稲葉浅治 | |
諭吉さん湯水の如く使いたい | 稲葉浅治 | |
愛されているのは人か財産か | 稲葉浅治 | |
人材を人財にした会社伸び | 稲葉浅治 | |
財産の分け方揉める通夜の席 | 稲葉浅治 | |
財産が無くても揉める相続時 | 稲葉浅治 | |
わが貯金引いてばかりで足すは無し | 稲葉浅治 | |
忘れもの探し探して日が暮れる | 稲葉浅治 | |
忘れたのいいえ覚えていなかった | 稲葉浅治 | |
出すハガキ昨日も今日もカバン中 | 稲葉浅治 | |
忘れ物一つも無くて淋しい日 | 稲葉浅治 | |
忙しくて感謝の気持ち忘れ勝ち | 稲葉浅治 | |
二階行き何で来たのか忘れてる | 稲葉浅治 | |
メモのメモどこへ行ったと大さわぎ | 稲葉浅治 | |
最近は黙って探す忘れ物 | 稲葉浅治 | |
毎日が愚か愚かの繰り返し | 稲葉浅治 | |
正論が常に通ると信じてた | 稲葉浅治 | |
愚かにも連帯保証家失くす | 稲葉浅治 | |
名弔辞思わず拍手にらまれる | 稲葉浅治 | |
冗談をまともに信じ待っていた | 稲葉浅治 | |
酩酊し愚かなことで左遷され | 稲葉浅治 | |
大臣が失言ばかり繰り返えし | 稲葉浅治 | |
血走ってミサイル上げる北の国 | 稲葉浅治 | |
朝寝坊走るか休むか思案顔 | 稲葉浅治 | |
終電車走り込んだら逆方向 | 稲葉浅治 | |
傘持たぬ人を走らす俄か雨 | 稲葉浅治 | |
走っても広告通り着かぬ家 | 稲葉浅治 | |
抜いちゃ駄目その子課長の愛娘 | 稲葉浅治 | |
千羽鶴千の個性が光ってる | 稲葉浅治 | |
古希過ぎて舞台の要いぶし銀 | 稲葉浅治 | |
定年後朝の光は床の中 | 稲葉浅治 | |
年老いてますます光る年の功 | 稲葉浅治 | |
夫死す光始める妻多し | 稲葉浅治 | |
卒業式分校最期涙顔 | 稲葉浅治 | |
卒業式ママのドレスが目立ち過ぎ | 稲葉浅治 | |
卒業式入学時より個性出る | 稲葉浅治 | |
わが師の恩はじめてわかる卒業式 | 稲葉浅治 | |
勉学に卒業はなし死ぬるまで | 稲葉浅治 | |
一本の糸を大事に五十年 | 稲葉浅治 | |
老い二人足して一つの夢を追う | 稲葉浅治 | |
おだやかな暮らしを目指す忍一字 | 稲葉浅治 | |
一日が終わると酒が待っている | 稲葉浅治 | |
一円に泣く人いれば笑う人 | 稲葉浅治 | |
倦怠期糸一本が千切れそう | 稲葉浅治 | |
思い出の一枚とうとう捨てらず | 稲葉浅治 | |
世界中平和を一番望んでる | 稲葉浅治 | |
本門寺 長い階段 息が切れ | 稲葉浅治 | |
江戸時代 建立された 五重塔 | 稲葉浅治 | |
日本画の 川端龍子 記念館 | 稲葉浅治 | |
大きな絵 ぞろぞろ並ぶ 展示室 | 稲葉浅治 | |
旧宅は 広いアトリエ 樹々茂る | 稲葉浅治 | |
かな書道 熊谷恒子 記念館 | 稲葉浅治 | |
かな文字の かすれの表現 目を見張る | 稲葉浅治 | |
冬到来丹勢社宅じゃ笑ったよ | 川村知一 | |
目が覚めて息を吐いたら白煙 | 川村知一 | |
目が覚めて頬に触れたら0℃ | 川村知一 | |
便所では粉雪吹上御殿かな | 川村知一 | |
雨戸からダイヤモンドダスト差し込んで | 川村知一 | |
冷蔵庫扉を開けると春の風 | 川村知一 | |
洗い桶氷の中に皿や箸 | 川村知一 | |
洗濯機排水口が凍りつき | 川村知一 | |
物干しで衣類はすぐにバリバリに | 川村知一 | |
ビール瓶凍らないよう冷蔵庫 | 川村知一 | |
鶏小屋の卵が凍り殻にヒビ | 川村知一 | |
輪番で日中停電火鉢だけ | 川村知一 | |
小学生立小便で暖をとり | 川村知一 | |
ほろ酔いで済めば身体によいお酒 | 稲葉浅治 | |
一日が終わると酒が待っている | 稲葉浅治 | |
無礼講まともに受けて左遷され | 稲葉浅治 | |
その先を聞きたくなってお酌する | 稲葉浅治 | |
盃にグチを落として一気飲み | 稲葉浅治 | |
恥をかき汗をかきかき定年日 | 稲葉浅治 | |
読めるけど書けない文字の多いこと | 稲葉浅治 | |
よく見たら値札の0を見落した | 稲葉浅治 | |
祝儀袋中身忘れて恥をかく | 稲葉浅治 | |
言い訳けはいらぬそれより恥を知れ | 稲葉浅治 | |
子が巣立ち二人それぞれ一人部屋 | 稲葉浅治 | |
電話鳴る出たいけれどもすぐ立てぬ | 稲葉浅治 | |
高齢者顔の寝ぐせに腹を立て | 稲葉浅治 | |
ウチのパパいざという時役立たず | 稲葉浅治 | |
役不足わめく人ほど役立たず | 稲葉浅治 | |
結婚線二本あるのにまだ独り | 稲葉浅治 | |
喪服着てそっと喪服の声を出す | 稲葉浅治 | |
一瞬で上下関係わかる犬 | 稲葉浅治 | |
急いでもゆっくりしても一時間 | 稲葉浅治 | |
弁護士は勝つも負けるも損はせず | 稲葉浅治 | |
人を見て注意しないと危ない世 | 稲葉浅治 | |
味のある注意をされて身に沁みる | 稲葉浅治 | |
やんわりと言われた方がよく沁みる | 稲葉浅治 | |
騒ぐ子に注意をしないヤングママ | 稲葉浅治 | |
玉子焼きこがさぬように主夫修行 | 稲葉浅治 | |
エスカレーターどちら空けるか西東 | 稲葉浅治 | |
かけ込んだ逆方向の終電車 | 稲葉浅治 | |
塩コショウ間違え砂糖にわか主夫 | 稲葉浅治 | |
乾電池プラスマイナス動かない | 稲葉浅治 | |
ライバルをけおとす筈がけとばされ | 稲葉浅治 | |
あれも忘れこれも忘れて日が暮れる | 稲葉浅治 | |
何のため二階へ来たか忘れてる | 稲葉浅治 | |
最近は黙って探す忘れ物 | 稲葉浅治 | |
五十肩孫抱いた時忘れてる | 稲葉浅治 | |
金もうけモラルどこかへ置き忘れ | 稲葉浅治 | |
FA展1年振りの五十名 | 稲葉浅治 | |
見物も1年振りのFA展 | 稲葉浅治 | |
バライティ富んで楽しいFA展 | 稲葉浅治 | |
ライバルの上達振りに驚いた | 稲葉浅治 | |
子も孫も見にきてくれたFA展 | 稲葉浅治 | |
あの人も見にきてくれたFA展 | 稲葉浅治 | |
昼休み丸の内から来てくれた | 稲葉浅治 | |
FA展おかげでいつもの同期会 | 稲葉浅治 | |
FA展写真グループ昼食会 | 稲葉浅治 | |
来年も元気で出そうFA展 | 稲葉浅治 | |
伝統の能楽守り楽しもう | 稲葉浅治 | |
さすが国立新宿御苑 | 稲葉浅治 | |
早春の梅と桜が競い会い | 稲葉浅治 | |
内藤家屋敷神社の多武峰(とうのみね) | 稲葉浅治 | |
家康がムチを洗った策の池(むちのいけ) | 稲葉浅治 | |
快晴の歩こう会の初歩き | 稲葉浅治 | |
亀ケ岡八幡宮に初詣 | 稲葉浅治 | |
キリストのバルバナ教会ひざまずく | 稲葉浅治 | |
新築の赤城神社は総鎮守 | 稲葉浅治 | |
神楽坂毘沙門天にご挨拶 | 稲葉浅治 | |
赤穂義士線香にむせぶ泉岳寺 | 稲葉浅治 | |
洋式の火の見やぐらが火事防ぎ | 稲葉浅治 | |
キリストに導かれ学ぶ明学院 | 稲葉浅治 | |
猫さんが松岡アートに招き入れ | 稲葉浅治 | |
見学は後回しにしてまずエビス | 稲葉浅治 | |
大繁昌小児科やめて老人科 | 稲葉浅治 | |
調子良し今日は病院高齢者 | 稲葉浅治 | |
風呂上り湿布貼り合うフルムーン | 稲葉浅治 | |
飛べる筈見事に落ちた水たまり | 稲葉浅治 | |
赤い糸どうにか切れず五十年 | 稲葉浅治 | |
被曝者の苦労乗り越え幸つかむ | 稲葉浅治 | |
猛暑日に子供等鮎のつかみ取り | 稲葉浅治 | |
一億をついにつかんだ宝くじ | 稲葉浅治 | |
四十過ぎやっとつかんだ赤い糸 | 稲葉浅治 | |
幸せを二人でつかむ赤い糸 | 稲葉浅治 | |
昼課長夜は社長の繁華街 | 稲葉浅治 | |
社長さんおだてあげられオードブル | 稲葉浅治 | |
頭下げあやまり上手名社長 | 稲葉浅治 | |
社長辞め会長就任無責任 | 稲葉浅治 | |
社長にもチャレンジほしい大会社 | 稲葉浅治 | |
しだれ桜都内有数六義園 | 稲葉浅治 | |
富士山に行かず登れる富士神社 | 稲葉浅治 | |
江戸時代学僧溢れた吉祥寺 | 稲葉浅治 | |
大食堂女子生多い東洋大 | 稲葉浅治 | |
アジサイの山に登れる白山社 | 稲葉浅治 | |
ハチ公が先生と会う農学部 | 稲葉浅治 | |
回らない寿司屋で食べて目を回し | 稲葉浅治 | |
一貫も十皿も同じ寿司の時価 | 稲葉浅治 | |
カウンター言葉いらない回る寿司 | 稲葉浅治 | |
魚偏の湯呑み半分わからない | 稲葉浅治 | |
お寿司屋にショートケーキもお団子も | 稲葉浅治 | |
三崎稲荷お賽銭あげ写真撮る | 稲葉浅治 | |
漱石が学んだことある小学校 | 稲葉浅治 | |
明治大23階良き展望 | 稲葉浅治 | |
伝統の神田やぶそば店復興 | 稲葉浅治 | |
目の前を電車が走る万世橋 | 稲葉浅治 | |
真面目だけ頼りに登る八十路坂 | 稲葉浅治 | |
生真面目で永年勤続平社員 | 稲葉浅治 | |
生真面目が取柄であるが財は無し | 稲葉浅治 | |
駆け引きも妥協も知らずただ真面目 | 稲葉浅治 | |
真面目さを教えてくれた父の靴 | 稲葉浅治 | |
綱吉の権現造り根津神社 | 稲葉浅治 | |
古河の株価上れと初詣で | 稲葉浅治 | |
国指定古きを守る根津教会 | 稲葉浅治 | |
ステンドがとてもきれいなテモテ教会 | 稲葉浅治 | |
観音寺築地土塀の美しく | 稲葉浅治 | |
驚いた谷中弁当200円 | 稲葉浅治 | |
温泉のおかげで子供一人増え | 稲葉浅治 | |
貸切でアダムとイブになった夜 | 稲葉浅治 | |
風呂上りシップ貼り合うフルムーン | 稲葉浅治 | |
名月を手にすくい取る露天風呂 | 稲葉浅治 | |
驚いたこれが女房美人の湯 | 稲葉浅治 | |
嫁が捨て姑が拾う期限切れ | 稲葉浅治 | |
安かった沢山買った捨てる破目 | 稲葉浅治 | |
捨てる神ばかりで拾う神はいず | 稲葉浅治 | |
大臣を捨てたうちわと観劇会 | 稲葉浅治 | |
酒タバコ捨てて白寿の仲間入 | 稲葉浅治 | |
習晋は、「修身」のごとままならず | 谷口啓治 | |
習晋の笑顔、何処(いずこ)かに置き忘れ | 谷口啓治 | |
習晋の思いは目線に顕れ、不問なり | 谷口啓治 | |
習晋の報道哀し、波高し | 谷口啓治 | |
習晋は、説明責任果たせるか | 谷口啓治 | |
会談も解散も他人(ヒト)任せ | 谷口啓治 | |
参加者の心を映す青い空 | 稲葉浅治 | |
景色よし塚山公園見晴らし台 | 稲葉浅治 | |
大楠山三浦半島最高峰 | 稲葉浅治 | |
展望台ランドタワーもはるか見え | 稲葉浅治 | |
頂上を貸切りおいしいお弁当 | 稲葉浅治 | |
前田川渓谷コース気持よく | 稲葉浅治 | |
サンプル品本物よりもおいしそう | 稲葉浅治 | |
鬼平があかがねメンバーお出迎え | 稲葉浅治 | |
蕣を朝顔と知り子規思う ※蕣は朝顔と読むそうです。 |
稲葉浅治 | |
笹の雪残念でした定休日 | 稲葉浅治 | |
羽二重に若き日の妻頬想う | 稲葉浅治 | |
親の脛かじりかじって三姉妹 | 稲葉浅治 | |
少しづつ大事にかじる親の脛 | 稲葉浅治 | |
伸びる芽を摘んじゃいけない親のエゴ | 稲葉浅治 | |
新幹線走り回る子親は誰 | 稲葉浅治 | |
リストラで親子就活競い合い | 稲葉浅治 | |
糠床に母の思い出つまってる | 稲葉浅治 | |
水足して減らして苦労主夫の味 | 稲葉浅治 | |
食通も思わずうなるかくし味 | 稲葉浅治 | |
目で食べよ日本料理の高い皿 | 稲葉浅治 | |
忘れそう母の味から妻の味 | 稲葉浅治 | |
下総の香取神宮一之宮 | 稲葉浅治 | |
大なまず暴れないよに要石 | 稲葉浅治 | |
東薫の幻の味「夢」「叶う」 | 稲葉浅治 | |
小野川を小江戸佐原の舟下り | 稲葉浅治 | |
二百年前に精緻な忠敬図 | 稲葉浅治 | |
松戸公園昔をしのぶ門残る | 稲葉浅治 | |
戸定とは中世よりの古地名 | 稲葉浅治 | |
戸定邸部屋数多く驚いた | 稲葉浅治 | |
歴史館明治の写真鮮やかに | 稲葉浅治 | |
松戸神社水戸黄門もお賽銭 | 稲葉浅治 | |
記録より優勝狙う走り方 | 稲葉浅治 | |
かけひきとやり繰り上手内助の功 | 稲葉浅治 | |
人間とコンピュータ戦花火散る | 稲葉浅治 | |
押せば押せ引かば引けよの心がけ | 稲葉浅治 | |
中韓の無理かけひき日本泣く | 稲葉浅治 | |
節分にインフルエンザ鬼と来る | 稲葉浅治 | |
福豆も中国産かと鬼笑い | 稲葉浅治 | |
ホワイトを期待しあげる義理のチョコ | 稲葉浅治 | |
バレンタイン義理を忘れぬ女性達 | 稲葉浅治 | |
大雪にめげず梅の香春間近か | 稲葉浅治 | |
東京で出雲大社の初詣 | 稲葉浅治 | |
二礼四拍手一礼気持よく | 稲葉浅治 | |
赤い靴はいてた女児の小さな像 | 稲葉浅治 | |
供出をまぬかれ残る宮様像 | 稲葉浅治 | |
外国人沢山見かける広尾街 | 稲葉浅治 | |
暮れお寺新年神社日本人 | 稲葉浅治 | |
買ったもの重箱に詰めお正月 | 稲葉浅治 | |
十円でお願い多く困る神 | 稲葉浅治 | |
出せば来ず出さねば来る年賀状 | 稲葉浅治 | |
パソコンの馬競い合う年賀状 | 稲葉浅治 |