日光たより(600):春季例大祭4年ぶり武者行列
 日光・玄梅正明 
こんにちは

今回で「日光たより600号」を発信することができました。
2010年10月15日「日光たより第1号」を発信して以来、今号まで約13年間連続して発信できましたこと、これも皆様のご愛読があってこそと感謝御礼申し上げます。

今回の600号では、日光市山内の日光東照宮で18日に新型コロナウイルスの影響でここ3年見送られていた「春季例大祭・神輿渡御祭」を添付します。
季節外れの暑さ(日光の夏でもめったにない気温31℃)の中で行われ、伝統ある関連行事の「百物揃千人武者行列」では、鎧武者や鉄砲・槍持ちなどの役割に扮した供奉ら約500人が日光二荒山神社から出発し、御旅所までの約1㌔を行進した。
表参道の両脇では大勢の観衆が埋め、参道を堂々と歩く武者行列に喚声を上げたりカメラを向けるなど4年ぶりの祭典開催に酔いしれた様子と活気が全ての人々の顔から見られ感じとられた。
「神輿渡御祭」とは、1616年になくなった徳川家康が翌年の17年に静岡の久能山から日光に改葬された際の行列を再現したもので、御旅所での神事と昼食を挟んで、行列は表参道を往復するが、往を「神輿渡御」と呼び東照宮に戻ることを「還御」と呼ぶ。10月17日にも同様に「秋季祭」が行われる。

画像は、往復の行列中の撮影はできませんが、役目上特別に許可を得て還御行列の一部を表門から撮影したもので、なかなか見られない位置からの画像を添付します。
表参道から日本一の石鳥居をくぐる鎧兜の還御行列
西日が兜に反射し光り輝く
掛面の動物は東照宮を護る日光山に棲む奇獣や動物たちを表している。
斎鉾は祭りの旗
御本社神輿の直ぐ後に騎乗した東照宮宮司がつく
還御は、神となって祀られた徳川家康の神輿は陽明門をくぐり神輿より御本社に還霊され、宮司以下神職による還御の祭典が執行され祭りは終わる。
「東遊の舞」は宮中から伝承されたもので、御旅所の神輿舎前にて雅楽の音色に合わせて舞われる。春季は「駿河の舞」で、秋季は「求子の舞」が舞われるが、秋は片袖を脱いだ衣装で舞う。誰でも春季・秋季祭には見学できますので是非一度は見学されてみてはいかがでしょう。

今後もできる限り「日光たより」を続け発信していきたいと考えていますのでご愛読よろしくお願い申し上げます。

日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2023年5月24日