日光たより(582):4年ぶりの厳冬期山岳救助訓練(雲龍渓谷)と結氷情報
 日光・玄梅正明 
こんにちは

冬の日光を象徴するものは昔から「氷の殿堂」とか「氷の神殿」と称される雲龍渓谷だろう。

年初めから順調に氷柱氷瀑の結氷が進んでいたが12日辺りからの異常ともいえる気温上昇の影響で氷が緩み惨めな氷の神殿となってしまったが、今週に入って10年に一度と言われる強烈な寒波の襲来で、本来の厚みや太さにはならないが28日日光署と日光市山岳防止協議会が新型コロナウイルス禍などの影響で4年ぶりに山岳救助訓練を行った。(添付新聞記事参照)

これから2月10日前後まで自然の芸術は見られますが、訪れる方は特に9時半を過ぎると氷柱が落下するなど危険な場所が複数ありますので近寄らない、大声を出さないなどの安全登山に心がけて楽しい氷の自然芸術を楽しんでいただきたいと思います。

冬装備はもちろんヘルメットとアイゼンは必携です。また天候の事前確認なども徹底して欲しいと思います。

比較写真説明(28日の写真をみてもわかる通り厚みも薄く芯まで結氷していないので落氷要注意)
・4年ぶりの訓練〜1/29付下野新聞より

・溶けて薄くなった氷壁〜本来ならば1m以上の厚みとなる。1/14下見の時の友知らずの氷壁

・落ちた氷柱〜友知らずの大氷壁の根元から溶け落ちた氷柱(1/14下見)

・溶け落ちた氷柱群〜ツバメ岩にできる大小無数の氷柱群が根元から落ちていたり途中から折れて落ちている

・溶け落ちた本瀑とF1~細くなってしまった雲龍瀑と穴の開いたF1、これでは滝壺へ行けない(1/14)

・友知らずへ向かう~渡渉にも危険が伴う(1/28)

・早朝の友知らず〜上部まで氷結はしているが厚みも薄くアイスクライミングもできない。

・青氷シャンデリア〜無数の氷柱が氷のシャンデリアに見えるところから名がついたが完全な成長はしていないので落氷の危険があるので下には入らないこと。

・雲龍本瀑とピラミット〜滝壺からの本瀑だが厚みはないようだ。通称ピラミットも登攀は危険

・訓練〜滝壺の左岸にできる氷壁も今年は薄い。署員の氷壁登攀訓練風景
(写真提供は古河電工日光山岳部部長芳賀氏より)


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2023年1月29日