日光たより(533):寅歳寿詞
 日光・玄梅正明 
令和4(2022)年 初春のお慶びを申し上げます。

 2016年以来6年ぶり銀世界(積雪3㎝)の新年を迎えた日光です。二日の朝は-10℃と最低気温を記録しましたが日中は気温も上がり穏やかな一日となり初詣に出かけましたが、世界遺産・山内の二社一寺境内はマスク掛けの初詣の人たちでにぎわっていました。
 
特別新年祈祷にて拝受したの寅年絵馬より
     ー「寅年寿詞」ー
 本年は十二支三番目の寅歳、方位は東北東、時刻は午前四時、季節は春にあたり「万物始生」全てに物事の始動する縁起の良い年廻りであります。

 寅には動物の虎があてられます。
 御祭神徳川家康公の生まれ年である寅は東照宮にとって由縁ある干支で、重要な社殿の正面には虎の彫刻が施されております。
 家康公は天文十一年壬寅年十二月二十六日寅刻に三河国岡崎城でご誕生されました。生母於大の方は懐妊祈願として鳳来山に参篭されましたが、ご誕生と時を同じくして鳳来山十二神将の中の寅の神の姿が忽然として消えたため、家康公はその生まれ変わりだという伝説もあります。

 虎は獰猛で重厚なイメージがある一方、人に助けられた虎が恩返しをするという民話がある事から「恩を知る動物」といわれ、また古くより目には見えない霊力が備わり、子供や家族を護り、病気を治し幸福をもたらしてくれる存在とされています。

 吉慶の念頭に春の寿詞を奉り皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。(寅年絵馬説明より転記)

・画像・吉祥干支の寅
 絵馬の作者 濱田珠鳳画伯   
 筆を一切用いず、「十指連心」という自らの手(指、つめ、掌、甲)を駆使し気迫と感情のこもった作品を描く日本で唯一の指画家として活躍 2018年秋藍綬褒章受章
・新年の朝〜2022年1月1日の自宅庭の雪景色
・女峰山、赤薙山〜3日朝8時の撮影、稲荷川橋から日光連山と手前の黒い山は外山(毘沙門天を祀る、標高880m)
・寒い朝〜稲荷川橋下の稲荷川魚道を写す
                     
本年もよろしくお願いいたします



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2022年1月3日