日光たより(506):奥日光の花見どころと厄介植物
 日光・玄梅正明 
こんにちは


5月に入り春の始まりの早かった奥日光だったが、GW後半あたりから平年並みの気温となり時には霜の降りるような日もあった。
奥日光地域では今朝8時で気温8℃と吐く息が白く見える朝だった。

つい先ごろまで湖畔を彩っていたオオヤマザクラは葉桜となり、現在は龍頭の滝周辺が咲きはじめ見頃もまじかとなってきていた。
龍頭の滝は、未だ春遠きの形容だった。

日光二荒山神社中宮祠の登拝門と一合目遥拝所の中間地点にある斜面では日本を代表する人気の山野草「シラネアオイ(白根葵)」が見頃を迎えている。
シカ食害防護ネットに囲まれ地元有志の繁殖活動の手入れの成果もあり紫花に混じり白花シラネアオイも二枚の大きな葉に守られるように咲き年々増えつつあるようだ。

昨年たくさんの果実をつけた栽培ナシの原種でもあるヤマナシ(山梨)が、今年も白い花芽を行儀よく並んで数多くつけ二輪ほど花が開きはじめていた。

下り第一いろは坂にある史跡「女人堂」では群生して咲くカタクリの花も終わり ヤマツツジが満開となり彩りをみせている。また、いろは坂沿いの石垣では梅雨時に満開となるヒメウツギの白くて美しい花があちこちに咲きだした。(5/14湯元へ私用で出かけた際にアイホンで撮影)

大谷川沿いの砂地に外来種のハルザキヤマガラシが数年ぶりに繁殖してきた。(台風の洪水で根こそぎに流されしばらく見えなかった)

黄色のきれいな花だが、いろは坂沿いでも増え続けている。在来植物への競合、駆逐の恐れがあるため駆除が実施されているが効果的な防除方法や拡大抑制の検討が望まれる厄介植物である。近くで見つけたら根こそぎ除去をお願いします。(5/13撮影)



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2021年5月14日