日光たより(450号):60年前のキスゲ平の画像見つかる
 日光・玄梅正明 
こんにちは

日光市山岳連盟が今年の9月15日で創立60周年を迎える。
その記念行事の一つに写真展を開催することになり、保管している茶箱の中の画像を整理中に、60年前の足の踏み場もないくらい満開に自生するニッコウキスゲの画像が見つかった。

山岳部に入ってすぐの年からこの時期になると市内からも小丸山全体が黄色く見えるほどで、キスゲに惹かれて何度も足を運んだことや、現在のように乗り物もなく山道を近道を探しながら日光からおにぎりをもってすべて自足で一日がかりの登山したことが思い起こされる。
これも60周年との何かの縁だろうか・・・・

日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰などの群落が有名で、ここ霧降は高山植物の宝庫でもあり、特にニッコウキスゲの群生地として都内からも近く7月になるとおおぜいの人がキスゲを求めて1445段の天空回廊からのキスゲ観賞を楽しむ。

花が黄色で葉がカサスゲ(笠菅)に似ているため地名をつけて通称ニッコウキスゲと呼ばれ出し全国に広まった。ただし日光地方の固有種と言う訳ではなく、本名のゼンテイカは日本各地に分布している。

現在の霧降高原キスゲ平園地では数十年前からシカの食害により、キスゲが大幅に(絶滅近く)に減ってしまった。
シカ食害対策と毎年ボランティアの力で植生によって徐々に回復はしているが、自生する60年前の群落の画像のようになるには程遠い。

当時の四つ切パネル画像を見ると、赤薙山への登山道の途中の焼石金剛近くまでニッコウキスゲが自生しているのがわかる。
今年のキスゲ平の開花状況と60年前のキスゲ平(小丸山)のニッコウキスゲの開花を見比べてみてはいかがでしょうか。
                   

日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2020年7月11日