日光たより(393号):北戦場ヶ原も色づく
 日光・玄梅正明 
こんにちは

奥日光では、日中の気温も17℃と急に秋の気配が強まってきた。
東京ドームが80個も入ると言われている戦場ヶ原(400㌶の湿原)自然研究路コースの中でも隠れた人気のある「北戦場ヶ原」も秋色に染まり始めている。
木道の足元では、直径6〜7mmの球形のコケモモ(苔桃)の果実がミズゴケの上にルビーを散りばめたように赤く熟しはじめた。名の通り秋に咲く黄色い花のアキノキリンソウ(秋の麒麟草)にはヒメアカタテハが蜜を求め花冠を飛び回り、直径2㎝ほどの真っ白な小さな花のウメバチソウ(梅鉢草)が草紅葉が始まったヨシの湿原に目立つよう咲いているのが見られる。
北戦場ヶ原では、神戦譚のムカデの血が流れていると言われている「赤い川」が見られる。なぜ赤く見えるかというと男体山が何回か噴火した時に流れ出た火砕流が酸化鉄の状態で固化し、土に含まれているその鉄分が酸化して錆びとなって川底に沈殿し、赤く染めているのだろうと思われる。
また、湿原や赤い川には、うっすらと虹色の油のような被膜が浮いているところも見られますので訪れた時に見つけるのも自然観察の一つになるでしょう。

ー添付画像よりー(①以外、9月18日午前中の撮影)
①上空からみた戦場ヶ原です・・ヘリから撮影
②北戦場ヶ原・・湿原のヨシ(名はもともとアシであって、悪しに通
     ずることからヨシ(良し)にされたという説がある)が、
     年々繁茂して湿原の草花が見えなくなってきているいる。
③コケモモの果実・・例年に比べ今年は果実の数が少ない。天候の影
     響か?
④熊の踏み跡と皮剥ぎ・・春先から熊の出没情報があったが、現在は
     クマ情報は聞かれない。
⑤戦場ヶ原草紅葉・・・国道から撮った画像ですが日に日に草紅葉の
     色付きが進んでいる。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2019年9月19日