日光たより(372号):栗石返し

 日光・玄梅正明 
こんにちは


江戸時代から380年以上続く清掃作業「栗石返し」が大型連休前の21日、日光東照宮と日光山輪王寺大猷院(たいゆういん)の境内で行われ町民たちが奉仕に汗を流した。

両境内には「栗石」と呼ばれる直径10cm前後の玉石が敷き詰められている。雨が降っても乾きが早く木造建築物を湿気から守る役目を果たすほか雑草が生えないなどの効果がある。

栗石の間にたまった杉の葉や小枝を取り除く作業で、東照宮の春季例大祭前に毎年行われている。
この作業は、東照宮が建造されて以来、町民は東照宮には普段は入れなかった。一年に一度の「栗石返し」奉仕の時だけは無料で入れ作業の後に東照宮見物ができるといううことでこの奉仕作業は町民の楽しみでもあった。この伝承が今でも引き継がれているのである。

栗石返し作業の後に撮った春の陽光に輝く東照宮陽明門と修理が終わった大猷院仁王門と裏側には風神雷神像がある。
大猷院境内に咲く春の花を発信します。

栗石返し作業の場所は、有名な「眠猫」前です。カチカチと石の当たる音で、猫も今朝は早くから眼を覚ましてしまったようです。

風神・雷神像は神仏分離以前は東照宮の表門にあった。また風神・雷神像の手足の指の数に注目
・風神の手の指は4本・・東、西、南、北すべてが平和、安泰であることを意味する。
・雷神の手の指は3本・・過去、未来、現在、ともに平和、安泰であることを意味する。
・両像の足の指は2本・・天と地も安泰であることを意味すると言われている。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2019年4月21日