日光たより(19-2):室町時代からの神事『武者祭』と奥日光冬景色
 日光・玄梅正明 
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日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で4日、室町時代から続く新春の恒例行事「武者祭」が行われ、例年にないほどの好天の中、宮司以下神職・県弓道連盟・地元弓道家らが1年間の無事息災を祈って、赤城山方向に向かって白羽の矢を放った。

武者祭は、古く男体山の神と群馬県の赤城山の神が、領地をめぐっ争いがあった時、男体の神は大蛇に化身し、赤城の神は大ムカデに化身して戦いを繰り広げた。赤城の大ムカデが優勢の時、男体の神は弓の名手猿丸太夫に加勢させて、大ムカデの目を射抜き逆転勝利となったという故事(神戦譚)に由来する。
(この時の戦いの場所が、”戦場ヶ原”・勝負がついたところが”菖蒲ヶ浜”・血を流したところが”赤沼”という地名の由来になっている。)

関係者は、社殿での神事のあと、境内の上神橋(かみしんきょう)の奉射場に移動。白装束の中麿新宮司が「ヤア-」というときの声とともに赤城山の方角にある中禅寺湖に向けて白羽の矢を放ち、神職や県弓道連盟の会員が、それぞれ二本の矢を続いて放ち一年の無事を祈った。

放たれた矢は、勇壮な行事を見守った見物客らが縁起物として拾い集め神社で無料で「災難除け開運お守り」がつけられ”幸運の矢”として持ち帰ることができる。

終了後、奥日光の冬山景色を撮ってきましたので併せて発信します。



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2019年1月4日