日光たより(18-62):日光二荒山神社、大注連縄奉飾神事
 日光・玄梅正明 
こんにちは


今年もあと12日を残すのみとなり世界遺産二社一寺(二荒山神社・日光東照宮・日光山輪王寺)では、新年に向けた恒例の年末行事(神事)が進められています。

12日には、世界遺産の入口となる神橋で1年間の汚れを落とす「すす払い」が、14日には改修完成まじかの日光山輪王寺「三仏堂」で三体の巨大な本尊のほこりを取り除く「お身ぬぐい」が行われた。

日光二荒山神社正面参道にある大鳥居(別名:良縁鳥居)に先日、男体山登拝講社青年部70名で奉製された大注連縄(おおしめなわ)が穏やかな快晴の大安吉日の今朝、奉飾されました。

神前に奉納祈願されていた古代米の「わら」で奉製された長さ18㍍、直径35㌢、重さ100㎏の大注連縄を神職・巫女の5人が大鳥居下迄運び込む儀式の後、地元の指定業者によってクレーン車を使って、高さ約9.2m・柱間約7.3mの大鳥居に結び付け、最後に清浄の証である紙垂(しで・四垂)を貼り付け新年を迎える儀式が完了した。
大鳥居のほか上新道の東銅鳥居(ひがしかなとりい)、社務所大玄関、神社各所にも大小の注連縄が奉飾された。

※日光二荒山神社鳥居の扁額について
・大鳥居の扁額「二荒山神社」は・・
閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)の染筆(せんぴつ)です。

・東銅鳥居の扁額「二荒山神社」は・・
有栖川宮二品熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)のご宸筆で重要文化財となっています。

「扁額」とは、建物の内外や門・鳥居などの高い位置に掲出される額(がく)、看板であり、書かれている文字はその建物や寺社名である事が多い。扁額は神社、寺院、城門、茶室などの伝統建築などに掲げられる。特に神社に掲げられている額を「神額」、寺社に掲げられている額を「寺額」という。扁額の文字は著名人が揮毫(きごう)することがあり、扁額そのものが書籍としての文化財の扱いを受けることもある。皇帝や天皇が与える扁額を勅額という。

ちなみに日光東照宮の「東照大権現」と大猷院二天門の「大猷院」は後水尾天皇の御宸筆です。二荒山神社楼門の扁額「正一位勲一等日光大権現」は一品公寛法親王(第58世門跡)です。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
写真は10枚です。 写真をクリックすると変わります。        
2018年12月19日