日光たより(18-33):ヒカリゴケとシカ食害
 日光・玄梅正明 
こんにちは

奥日光は初夏の装いとなりつつあります。
龍頭の滝の両岸の木々は深緑となり、戦場ヶ原ではワタスゲの白い絨毯も見納めとなり、代わってツツジの仲間では最後に咲くレンゲツツジ(蓮華躑躅)が朱橙色の花を咲かせはじめた。

湯ノ湖畔では、冷涼な岩窟の暗所から金緑色(エメラルド色)に光る神秘的な苔植物のヒカリゴケを見つけることができる。
ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体のレンズ状細胞が暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる。

また、レンズ状細胞には葉緑体が多量にあるため反射光は金緑色(エメラルド色)になる。 冷涼な岩穴等を生育環境とするため、温暖化、乾燥化は脅威である。
なぜか今年は、生育範囲が少なくなってきているような気がします。
(2018レッドデータブックとちぎでは、絶滅危惧Ⅱ類(Bランク)となっています。)
一方、昨年見つけた湯元のクリンソウ群生地の花を観に行ったら、シカ食害で花は全滅でがっかりして帰ってきました。



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
写真は6枚です。 写真をクリックすると変わります。        
2018年6月19日