日光たより(18-30):戦場ヶ原の今
 日光・玄梅正明 
こんにちは

奥日光の春の足音は、龍頭の滝を登り赤沼、戦場ヶ原へと進んでいます。

赤沼までの国道沿いのミズナラ林では、やっと芽吹きがはじまり戦場ヶ原では、例年より一週間ほど早くワタスゲの綿穂(種)が湿原一面に純白のカラーの絨毯を広げ始め、ズミの花も開花はじめました。ワタスゲは27日以降が見頃でしょう。

湯川では結婚したばかり(?)のメスと思われる個体はカルガモの雄でした。が泳ぎ、木道沿いではミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)やクロミノウグイスカグラ(黒実の鶯神楽)が風に揺れ動いています。エゾハルゼミの声もきこえてきました 
5月23日朝の戦場ヶ原の一時を添付します。

・ミズナラ(水楢・ブナ科)・・奥日光を代表する樹木と言える。果実の  どんぐりは長さ2~3cm。名の由来は、材に多量の水が含まれたやすく燃えないため。
・オニゼンマイ・・食べられないことは無いが固い、食用には「女ゼンマイ」。オニゼンマイの方が葉っぱが多く、胞子がつく。
・ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)スイカズラ科・・果実は赤く熟する。
・クロミノウグイスカグラ(黒味の鶯神楽・スイカズラ科)・・果実は粉白をおびた黒紫色に熟する。
・ワタスゲ(綿菅・カヤツリグサ科)・・花は白くない(黄色)花被片が綿毛状に伸びて白い球状のかたまりをつくる。
・ズミ(酸実・染み・バラ科)・・とげがある。樹皮を染料としたので染みがズミとなったとされる。蕾の時は赤く、開花すると真っ白になって樹冠を覆う。果実はいつまでも残り冬鳥の餌になる(不味いのかな?)
・谷地坊主(オオアゼスゲの花)・・本州では戦場ヶ原・光徳沼だけに見られる。
  谷地とは湿ったところの意で、水位に対応できる植物である。



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2018年5月25日