日光たより(18-8):東照宮祈年祭

 日光・玄梅正明 

こんにちは

今朝も気温は氷点下(-5℃)、春一番が待ち遠しい日光です。

春の農耕儀礼として始まった神事は、「五穀の豊穣」とともに「天皇の安泰」と「国家の安泰」を祈願する国家祭祀の祈年祭となりました。
その祈年祭(毎年2月17日)に参列してきました。
皆様の土地に於ても関連する祭事ですので、日光たよりに載せてみました。

祭事の一連の流れは
午前十時から、東照宮宮司以下神職をはじめ責任役員、産子会役員、神徳会、奉舁会、葵会等の役員らが拝殿・本殿に列座し、宮司が本殿の御扉を開き、神饌を供し、ご本殿から、五穀豊穣を祈る祝詞奏上、引き続き拝殿に於て神慮を慰めるために十二単をまとった四人の巫女による荘重典雅「浦安の舞」が奉納される。

朗々とした宮司の声の祝詞(のりと)奏上が流れでる。
「豊葦原瑞穂国と名に負へる石上(いそのかみ)古き国風(くにぶり)の随(まにま)に今年の御年(みとし)始め給(たま)はむと為して大前に斎(ゆ)まはり清(きよ)まはりて献奉(たてまつ)る・・・・・」
一語一語の意味は理解しがたいが、祝詞(のりと)の意味は、年の初めにあたり、今年もまた作物の豊作を給わるために豊葦原瑞穂国・トヨアシハラミズホノクニ(日本国の美称)の神々様に、たくさんの海の幸、山の幸の御饌・(ミケ)をお供えいたしましたので思う存分お召し上がりください。・・・天下の民が田んぼの中に入り、額に汗して一生懸命に農作業にあたります。どうか風水害の被害を被らないようにお願いします。・・実りの秋には、必ず新穀を天地の神様にお供えして新嘗(にいなめ)の祭りを執り行いますことを、畏れ謹んで申し上げます」との内容です。(東照宮四季のまつりより一部転記)
祈念の「年」とは、米穀のことを指し、「稔(みのる)」にもあたる。

参考までに神前にお供えする「海の魚」「川の魚」の向きは御存じですか。
海の魚はタイ(鯛)が、川の魚はマス(鱒)が語呂合わせ(めでたい・益々)が良いので、よく使われますが、向きは、神前に対して海魚は「腹」、川魚は「背」を向けてお供えすると良い。
(海腹・川背=うみはら・かわせ)と覚えておくと良いでしょう。

添付の「数々の神饌が供えられる」・「浦安の舞」の画像は、殿内は撮影禁止のため「四季のまつり」よりコピーしました。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2018年2月17日