日光たより(18-3):今年の雲龍状況は
 日光・玄梅正明 
こんにちは

底冷えが続く毎日、今冬最低気温を記録した13日朝今季初の厳冬雲龍渓谷の氷結状態と救助訓練の事前下見をしてきました。

渓谷全体に、歓声をあげるような氷結も少なく、過去30年の中では「氷の殿堂」と呼ぶには寂しい状況です。

特に、友知らずの氷壁の結氷状態が悪い。ツバメ岩の岩壁の崩落後退で伏流水も少なく、氷柱群の数も少ないことが目立ちます。

厳寒による、本来の膨張過程(日中の気温で氷の表面の融け水や雪の融け水が夜間に凍って徐々に膨らみが大きくなる)が、見られない。温暖化の影響もあるのか、稲荷川本流の水流が多く、水温も低くならず飛び石への飛沫水凍結も少なく渡渉に苦労するくらいです。

(1月14日付け下野新聞22面「くらし」欄に”蔵王の巨大樹氷 見納め?”に・気温上昇で今世紀末にも) との記事がありましたが、雲竜においても、温暖化による近い将来、今までのような大氷瀑や大氷柱群の冬の雲龍渓谷が見られなくなるのか、危惧されます。


参考までに
雲龍に入谷見物される方は、甘い考えでの入谷は危険です。単独行は禁物です。ベテラン同行でヘルメット、アイゼン(6本爪以上)ストックは最低限必携です。無理のない行動に心がけてください。

瀧尾神社P~工事用道路入口ゲートまでは、凍結状態で冬用タイヤでもスリップします。ゲート入口前の駐車はできません。ゲートから先は3か国語の立入禁止の表示があり通行できません。工事用道路を注意して歩くか、稲荷川左岸(日向ダムへ)のコースを歩いてください。



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2018年1月15日