日光たより(18-2):日光の伝統行事と厳冬風景
 日光・玄梅正明 
こんにちは

新年早々の1月3日と4日に日光の伝統行事がありました。

1月3日は外山毘沙門天縁日で、七福神の一つ「毘沙門天」が祀られている外山山頂(標高880m)に登拝してお堂の御本尊毘沙門天様から福銭を事業の元手として授かる神事である。
翌年に倍額を奉納するのが習わしとなっている。
ここでは円を万両(1円=1万両)と言い換えるため、景気のよい雰囲気に満たされる。
今年の元手に、お札1体と100万両を授かり雪雲の間からの御来光を拝し一 年の無病息災を願ってきました。

1月4日は、日光二荒山神社中宮祠で、室町時代から続けられている神事の「武射祭」が中宮祠上神橋(かみしんきょう)で行われました。
二荒山神(ふたらやまがみ--男体山)と上野赤城山神(こうずけ-群馬県-あかぎやま)が土地(中禅寺湖)争いをしたという神戦譚(しんせんたん)に由来する祭りで、神官と裃姿の氏子代表が赤城山に向かって矢を放つ。この時、射手も参列者もいっせいに「ヤアー」という鬨の声(ときのこえ)を張りあげる。
この日は奥日光で最低気温-1 1,5℃を記録したが毎年、厳寒の中で行われる勇壮な神事である。
放たれた「矢」を拾い社務所にもっていくと災難除・開運祈願のお守りを授かることができる。

神戦譚・・その昔、毛の国(けのくに・今の群馬県と栃木県)の赤城と二荒の神は、お互いの間に横たわる湖沼や高原、温泉などのある土地を巡って争った。赤城山の神はムカデ、二荒山神はヘビに化身して戦い、戦場ヶ原における大決戦のすえ、戦いは二荒山神が勝利で終わった。その 故事にならって二荒山側は赤城山に向かって矢を射るのである。参考までに赤城山神では、この日は扉を閉めてしまうと言われている。

併せて、本日撮った奥日光厳冬風景画像を添付します。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2018年1月4日