日光たより(17-45):新年を迎えるための神事
 日光・玄梅正明 
こんにちは

あと数日で今年も終わろうとしています。
山内の世界遺産日光二荒山神社では朝から降り積もった銀世界のなか、新年を迎えるための神事が順次執り行われています。

19日には本社正面の大鳥居と東側上新道の銅鳥居(かなどりい)をはじめ境内各所に、古代米(地場産)のわらを使った大小8本の注連縄(しめなわ)が新しく取り付作業も終わり、本日27日は「古神札焼納祭こしんさつしょうのうさい」が、初雪降る中厳かに執り行われ、神職らが古いお札や縁起物を焼き清めた。

祭壇には今年奉納されたお札や絵馬、成就叶っただいこく様や縁起物、古くなった神棚などが並べられ、神職と八乙女(みこ)11人が拝殿で神事を行った後、吉田健彦宮司が本殿で採取した種火「斎火・いみび」で火をつけると白い煙と炎が立ち昇り、神職らの清め詞が唱えられる中で燃え上がる光景に訪れた氏子や参拝者たちが見入っていました。

31日は午後4時からは、一年の締めくくりともいわれる大祓(おおはらえ)の神事が行われる。

日光二荒山神社拝殿前で、宮司、神職、八乙女(みこ)職員、一般の方々が参集し大祓の神事のあと、所役から受け取った切麻(きりぬさ)で御祓いし、人形(ひとがた)に自分の頭から足元までなでて罪、穢れ、過ち、災い、などを移し、それを大河に流し清める儀式である。6月に行われる「夏越の祓」と同じだが、師走の大祓は単に罪穢れを除去する行法であるだけでなく新春をむかえるにあたり、一年の始まりに相応しい清浄無垢な状態に立ち返らせる重要な意味合いがある。

ぜひ、皆様も二荒山神社に参集くださるかお近くの神社にて大祓をされて素敵な新年をお迎えになられてはいかがでしょう。

(大祓とは、茅草などで造った茅の輪をくぐることによって、知らず知らずのうちに降り積もった心身の罪や穢れを祓い清め厄災から逃れるための神事として古くから全国各地で行われている。水無月6月30日(夏越の祓)と師走12月31日(大祓)の年2回行われる。)画像は昨年の大祓いより。

今年も「日光たより」の御愛読ありがとうございました。
皆様、お身体ご自愛の上、素敵な年始をお迎えください。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2017年12月27日