日光たより(17-17):東照宮春季例大祭宵成祭
 日光・玄梅正明 
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日本三大祭の一つとも称される、日光の初夏を彩る風物詩、神輿渡御祭(しんよとぎょさい)、通称「日光の千人武者行列」が本日から明日18日にかけて行われる。

17日は例大祭が午前10時から第十八代徳川御宗家参列のもと厳粛に執り行われ、午後からの流鏑馬神事が終わった後に、発輿祭(はつよさい)が行われ、御祭神・家康公を配祀神豊臣秀吉公と同源頼朝卿の御神霊がお乗りになる神輿三基が日光二荒山神社に出向く宵成渡御が行われた。

・発輿祭(はつよさい)・・・東照宮神輿舎前にて二荒山神社までの安全な巡行を祈願する神事
・陽明門を出て、上新道を渡御する三基の神輿の先頭を行く家康公神輿
・二荒山神社に三基の神輿安置後、両社の神職たちが対面して挨拶をかわす「対揖の儀・たいゆうのぎ」と、東照宮祭礼神職と関係者

宵成渡御とは・・・「日光東照宮四季の祭り」より転載
この祭りは、二荒山神社の地主の神様(大己貴命・オオナムチノミコト)にご挨拶するために出向くもので、二荒山神社に安置された後、神様たちは二荒山神社の神様と寝食を共にして旧交をあたため合うとされる。

東照宮の神様たちがわざわざ一夜の宿までお願いして御訪問するには、深い理由がある。
それは日光山(山内)の成り立ちに関係している。
現在の東照宮が鎮座している境内は、もとは二荒山神社があったところだった。
それが江戸時代初期、東照宮が創建されることに伴い、時の事情により 二荒山神社がその西隣に移転された経緯がある。言ってみれば御訪問には、東照宮の神様たちが二荒山神社の「地主の神」に謝意と敬意を表する意味が込められているのだ。


日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2017年5月17日