日光たより(17-16):春浅き戦場ヶ原
 日光・玄梅正明 
こんにちは

GW中、異常の混雑・渋滞のあった日光も落着きを戻しましたが、明智平周辺のヤシオが満開となり、今度は、カメラマンたちの場所取り渋滞がおきています。
春浅き奥日光戦場ヶ原では、人影も少なくじっくりとハイキングと自然観察をすることができます。


・シラカンバの凍裂・・-25℃以下で起きる現象と言われ、樹木の水分が氷って、たてに裂ける現象。モミ、栂の樹木で多く見られるが、樺の凍裂はあまり見られない。
・エブリコ・・・ツガサルノコシカケ科タマチョレイタケ目に属するキノコの一種で、なかなか見つけることができない。(薬用になるといわれている)
・ヘラガタカブトゴケ(カラマツの大木に)・・・コケの名があるが地衣類である。濡らすと鮮やかな黄緑色になる。
・山火事ではありません・・・戦場ヶ原開拓地の畑砂が、強風に煽られて砂塵が舞い上がった現象です。後方の山は、大真名子山、小真名子山
・原では、6月になると原一面真っ白に染めるワタスゲの穂綿が見られますが、ワタスゲの花が地味な色で咲き始まり見つけることができます。
・赤い川・・・(中禅寺湖の水争いで、男体山の化身大蛇と赤城山の化身大ムカデの戦い)敗れたムカデの血が流れている。と、言われている戦場ヶ原の神戦譚。
 実は、戦場ヶ原は泥炭で成り立っているが、その中の水酸化鉄(錆)が流れ出ているといわれ春先は錆色が良く見える。
・アズマヒキガエルの卵・・・この時季が集団交尾時期で、出会いを終えた結果が木道下の水たまりやあちこちの水辺でみられます。

これからの戦場ヶ原では新緑に包まれ、珍しい高山植物や草花を観察することができますので家族連れ、友人らとハイキング方々新鮮味あふれる戦場ヶ原を楽しんでみてはいかがでしょうか。


17日には天皇陛下と妃殿下が2泊3日で日光御訪問が計画されており、
17日18日に開催される東照宮の春の例大祭(千人武者行列)と重なり
市内の警備が目につくと思いますが、例大祭の見物にもお出かけください。

17日は、表参道で午後1時より流鏑馬行事が、18日は午前11時から千人武者行列が日光二荒山神社境内から出発し、御旅所までの往復で開催されます。



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2017年5月13日