日光便り:並び地蔵,春彼岸を前に
 日光・玄梅正明 
こんにちは


「弘法の投げ筆」で有名な日光憾満ヶ淵(かんまんがふち)に「並び地蔵」があります。

梵字の「弘法の投げ筆」は、実際のところはこの地を開いた晃海が山順大僧正の書した梵字を対岸の岩に刻ませたものである。
晃海と空海(弘法大師)の発音が似ているため誤って伝えられたのであろう・・・・これだから歴史を詰めると面白い・・・余談です。


この並び地蔵は、慈眼大師天海の門弟や有縁の僧俗が「過去万霊・自己菩提」のために親地蔵と石地蔵100体を刻み「並び地蔵」としたが、明治35年(1902)の大洪水で流失した。


現在は74体が残っていて、石佛を何回も数えてみても数が合わないところから別名「化け地蔵」とも呼ばれている。
春彼岸を前に、苔むした並び地蔵(別名・化け地蔵)が数十年ぶりにすっきりと変身し、今まで苔や泥でわかりずらかった石仏の名前まで読み取れるようになりました。
(石佛の名はそれぞれ前垂の下の胸元に刻んであるか、台座に刻まれています。)
また石佛の中のほとんどが「剃髪=ていはつ」の地蔵ですが、「螺髪=らはつ」の地蔵が二体ありますので数を数えながら探してみるのも楽しみです。
・・・ぜひ、挑戦してみてください。


日光への観光旅行の途中に少し足を延ばして、古跡・憾満の路を歩かれるのも想い出の一つとなるのではないかとご案内いたします。
(近々に各石佛の名前を調査記録して次回の日光便りでお知らせしたいと考えています。)




日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2015年3月16日