日光たより・半夏生の日に
 日光・玄梅正明 
こんにちは


7月2日は七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょう)からつくられた暦日でかつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっていて、毎年7月2日ごろにあたる。
以前は、半夏生がこないと梅の実を採るなといわれた。


日光では梅雨の真っ最中ですが、奥日光では梅雨らしい梅雨がないといわれている通り雨も少なく湯川の水や、西の湖や中禅寺湖も減水状態です。
霧降高原では「にっこうきすげ」をはじめ梅雨時の草花植物があちこちに見られ、同じ日の 奥日光では「地衣類のダイダイゴケ」や、おおよそ60年に一度その寿命が尽きる時に花を咲かせるという「笹の花」や、葉緑体をもたず菌類に寄生する腐生植物の「ショウキラン」。そしてタケ、ササ、ススキ、ヨシを食餌とする「タケカレハの幼虫」の珍しい動植物がとんでもないところで見つけることができました。


・霧降高原日光キスゲ平園地では二分咲の開花宣言から一週間が経ち1445段の階段の500段付近まで見ごろとなってきました。
今週末には斜面一面が黄色く最高な見ごろとなることでしょう。


・梅雨の中ごろになると先端部の葉が白化した蔓がみられますが何でしょうか?
  答えは「マタタビ」です。
花は葉の下側にあるので葉を白くして花に見せかけて昆虫を引き寄せるためのサインです。ミヤママタタビはさらに桃色に着色してきます。
(7/2霧降高原にて撮る)


・ヤマボウシ(山法師)ミズキ科・・果実は球形で赤く熟する。甘くておいしいジャムにもできます。実践済み(7/2霧降高原で撮る)


・ショウキラン(鐘馗蘭)・・ラン科、葉緑体を持たない菌類に寄生する腐生植物(7/2湯滝付近で撮る。毎年見られます)


・ササ(タケ)の花・・「泥食い」といわれる。おおよそ60年に一度寿命の尽きる時に花を咲かせ、実を持つ。その実が降って沸いた餌に、山のねずみは狂喜乱舞する。イネ科の竹や笹の実は栄養価が高く、その一大饗宴の後には当然の結果としてねずみの大発生となるといわれている。昔から歌の文句にあるように飢饉のときとかち合うとすっかり食べる物がなくなると人々も泥を食うことになる。そこから竹や笹の花が「泥食い」といわれるゆえんとのことです。(7/2湯滝付近で撮る)


・タケカレハ(蛾)の幼虫・・・体長約60ミリ、赤沼駐車場の看板の支柱台(コンクリート製)でみつけましたが、竹や笹、ススキを餌にしている幼虫が這ってきたのだろうか?餌のある場所よりはるか遠くまでよく這ってこられたものと不思議でならない。(赤沼Pで撮る)



日光の史跡・自然と山を愛し楽しむ \0/ヤッホー 玄梅デース
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2013年07月02日