古河三重OB会「ヤアー元気会」の皆様に支えられて
           車椅子レクダンス全国大が盛会に開催されました
あかがね三重地区幹事 渡邊佐智男
車椅子レクダンス普及会本部理事    
全国大会 実行委員長                  
○はじめに

   「めざそうバリフタウン   第14回車椅子レクダンスふれあいフェスティバル全国大会in亀山」が三重県亀山市にて、2011年11月11〜13日3日間にわたって開催をされ、古河電工三重のOB会、労働組合はもちろん、三重県下の多方面のたくさんのボランティア(3日間延べ2600人)の皆様に支えられ盛会にて無事開催することが出来ました。
   この大会の大成功の裏には多くの方々の支えと、絆及び協働がありました。

○そんなの出来るわけが無い

   亀山市民活動の活性化のための講演会に3年前車椅子レクダンス普及会」の黒木理事長を福岡県からお招き致しました。その際、車椅子レクダンス全国大会を亀山市で開催してみないですかとの打診がありました。数百人規模の全国大会の開催が予想され、宿泊施設、交通機関、開催会場等の確保を配慮する必要がありましたので、小さな町の亀山での開催は不可能と思っていました、県内の車椅子レクダンスの先輩支部からも開催には、慎重な意見が多くありました。

                                     写真1 全国大会の会場の賑わい

○いまやらないでいつやるのだ!

    亀山市民の意識は、バリアフリーに対しては、それほど関心は無かったと思う。しかし、亀山市は、近年大きく変わって来ていました。亀山駅には、3ヶ所にエレベータの設置計画が少しずつ進んでいました。今後、益々高齢化が進んでいきます。車椅子レクダンス全国大会は、開催することでなく、それが契機になり、誰もが住みやすいよい街を作り上げて行くことです。そこで、今こそ全国大会を誘致するチャンスではないかと!と仲間に呼びかけをしました。
                                                                                                                                              写真2  実行委員会の仲間


○議会も行政も一緒になって

    その後、2年間で亀山駅のエレベーター整備や、会場となる体育館のトイレ改装、三重県所有の車椅子対応のリフトバスの手配、行政と市民ボランティアが一体となって準備を進めました。市議会でも「亀山市バリアフリー都市宣言に向け積極的な取り組みを求める請願書を全会一致で、採択していただきました。


○三重県下に大きな支援の輪が出来ました

   亀山市はもちろん、近隣の市からぜひ支援したいと協働の声がかかりました。3日目の120名の伊勢神宮参拝では、地元の77名のサポーターの方々の高校生、大学生、企業や施設の皆様のサポートで本殿まで、車椅子のままで長い階段を上げていただき、感動の参拝が実現致しました。観光も地元の高校生の案内で散策と買い物が楽しく出来ました。
                                                         写真 3 伊勢神宮参拝 
                                                                鳥居の前にて前列は韓国から参加された方達

○支援の輪は数千人に広がりました

    この大会を成功に導いた蔭には、園児、中学、高校、大学、特別支援学校の生徒さんと一般ボランティアの多くの皆さんの協働があったからだと思いました。

   ここに、ご紹介させていただく方々は賑やかな会場の蔭で協力していただいた方々を紹介致します。

                                                                      写真4 昼食を準備中の婦人会の皆様 

亀山駅で歓迎プラカードを持って出迎えていた方々
駐車場で案内していただいた方々
参加者のリストの作成や会費を集金していただいた方々
送迎バスの手配、乗車案内をしていただいた方々
ホテルの部屋割りをしてくれた方々
会場の内外の表示や飾り付けをしていた方々
履物やトイレの清潔維持をしていただいた方々
イスの出し入れや昼食用品の準備やゴミの処理をしていただいた方々
交流会、懇親会の会場の飾りつけをしていただいた方々
思いやりの心で地域の食材で2日間、夕食を作っていただいた民生委員の皆様
美味しい亀山茶を正しい作法でおもてなしをしていただいた皆様
高校生との皆さんと一緒に笑顔で出迎えと受付していただいた方々
亀山市関宿の観光案内をしていただいた方々
伊勢市、明和町の14の学生、企業と施設の皆様(何度も車椅子利用者の参拝サポートの練習をしていただきました)
車椅子利用者のマラソン大会を準備していただいた方々
一緒に走っていただいた、北京オリンピックの金メダリスト伊藤智也さん
車椅子利用者に特別ご配慮いただきましたJR名古屋、JR亀山の職員様
移動に協力をいただいた3社のバス会社の皆様
宿泊でお世話になった、4つホテルの皆様
会場の内外の表示や飾り付けをしていた方々
亀山文化会館の館長さんは私たちのために夕食会の会場を提供していただきました。
車椅子利用者がゆったりと昼食が食べられるようにと特に準備していただきました、田川社長と神宮会館皆様
協賛金をいただいた皆様。宿泊や移動リフトバス3台の費用に使わせて貰いました。
車椅子利用者して参加の方のもてなしの方法を指導していただいた杉田宏先生
車椅子レクダンス普及会の理事長と役員の皆様には、要所、要所でリードをしていただきました。


○会場を華やかに盛り上げていただきました

    園児の皆さんと家族の皆さんの協力でのドリル演奏は素敵でした(1年間前から練習をして出演されたとの事)
地元の高校生が作成していただいたふるさと自慢の巨大モニュメント
特別支援学校の生徒さん1400人が頑張ってで折っていただいた5200個の「奴こさん」
「奴こさんの手と手を」をモニュメントの中で何日もかけて一つに繋いでくれた皆様 
                                                             写真5 開会式でドリル演奏をしてくれた園児達 
鈴鹿馬子唄保存会の皆様
亀山灯おどり保存会の皆様
混声合唱団の皆様
音響装置を担当していただきました。一見さん、岩崎さん
4人の司会者さんの皆さんや通訳をしていただいたゴンさん
素敵な音楽を演奏していただいた軽音楽グループ様
プロ歌手の篁 紗をり様、松本ゆかり様 交流会を懇親会盛り上げてくれました。
市長さん、県会議員、市議会の皆様



                                                     写真6 懇親会会場は最高に盛り上がりました

○めざそうバリフタウンのスローガンのもと

   「ダンスなんて私に関係がない」そんな声もありました。でも、車椅子レクダンス全国大会開催を亀山市の福祉の街を作り上げていくきっかけにしたかったのです。
   そのキャッチフレーズが「バリフタウン」です。施設の整備だけで終わることなくこころのバリアフリーを進めよう。それを新しい言葉「バリフタウン活動」と決めました。

○大会テーマソングも出来ました

   大会のテーマソング「バリフタウン賛歌」は、仲間の伊藤幸一さんが作詞、、阿野美樹子さんが、心に響く歌に佐曲してくれました。こうして、当日は、「てくてくマラソン〈車椅子利用者のマラソン)も同時に開催され、北京オリンピックの金メダリスト伊藤智也さんをお招きし激励の言葉をいただいたり、一緒にマラソンに参加していただきました。
   会場は何時のまにか予想の2倍の800人を越える大盛会になっていました。
   URL〔下記)にてテーマソングの歌詞とメロディーをお聞き下さい。
   
    http://kirakame.sakura.ne.jp/barif/


○広がる未来に

   車椅子レクダンス全国大会を通じて、障がい者に対する理解が進んだことが、何よりも嬉しく思い、こころより支援者に感謝、感謝でした。これから、この盛り上がりを大切にしながら、バリフタウンマップつくりや、障害の有無に関係なく、心が一つになれるような街つくりを進めて行きたいと思っています。

   出てみよう外に!楽しもう人生を!めざそう、つくろうバリフタウウン!


後記

   電車が1時間に1本しか通過しない、静かな小さな町での車椅子レクダンス全国大会がたくさんの方々の支援で開催できました。大会では、たくさんの方々との出会いをいただきました。そして何よりも、思いやり、絆、協働を学ばせていただきました。今後はこの”美しい言葉”だけでなく、具体的に実現に向かって活動していきたいと思っております。
   多方面のたくさんのボランティアの皆様に感謝をしながら、私の体験報告と致します。