戸定邸のひな祭り 
   川村 知一
 はじめに
2月19日(日)再び戸定邸を訪れた。前回は紅梅と黄梅が満開であったが、遅咲きの白梅の様子を見に行くと、邸内で恒例のひな祭り行事が行われていた。

梅庭
門をくぐり、玄関前に行くとピンクの河津桜が満開で、道なり梅庭へ進むと白梅の木々が数本目に入り、梅の花の香りが漂っていた。

白梅の開花は8分咲きで見頃であったが、8年前に比べると、華やかさが何となくイマイチの感であった。おそらく木々の剪定の関係と思われた。

ニコンDf(フルサイズ)にオールドレンズを装着して、全てマニュアル操作で撮影をした。
フォーカスでは風があり、息をこらしてシャッターを切るのだが、昔を思い出す撮影雰囲気であった。 
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 写真1.
満開の河津桜
 
写真2.
梅庭へのアプローチ
 
写真3.
梅庭の様子

写真4.
白梅 
 
 邸 内
まばらに観光客がやってきて、5,6人ごとにボランティアのガイドが付いて邸内を紹介していく。
この時期、例年のごとくひな祭りの行事として、地元のご婦人方が手作りした小さなひな人形をはじめ、吊るし雛、クジャクの刺繍が素晴らしい和服が展示されていた。

戸定邸は丹勢社宅を思わせるような素朴な建屋であるが、杉の正目を使用して築130年でも狂いがなく健在。
主賓を招く客間の西、真正面には真っ白な富士山が――であるが、よりによって金町に富士山に重なる高層マンションが、である。
戸定邸は、さすが徳川家の、と思わせるロケーションであった。

以前にも紹介したが、明治に入り、異母兄弟の徳川昭武および15代将軍慶喜は、戸定邸で写真撮影、猟銃、コーヒーなどを共通の趣味とした、とある。
 

写真5.
庭木戸 

写真6.
ひな祭り1 

写真7.
ひな祭り2 
 
写真8.
ひな祭り3

写真9.
和服 
 
写真10.
クジャクの刺繍

写真11.
客間西からの眺め 

写真12.
クローズアップ 
     
平成29年2月23日