暫くぶりのジャズ(LPレコード)  
川村 知一 
 はじめに
昨日(9月7日)本屋で「ジャズ・LPレコード・コレクション」990円を発見して購入、早速自宅のアナログ機器でレコード鑑賞した。創刊号“Kind of Blue MILES DAVIS”①で、隔月次号から価格が2倍になる。
 写真1.
LPレコード
 レコード鑑賞の感想
今回のレコードラベルにはコロンビアのマークがあり、著作権にはソニーの名も見られる。
音質は澄んだ音色で満足できるレベルであった。おそらくソニーのデジタル録音では?との感じで、手持ちのアナログ録音盤のゾゾッとする切れの良さは無いように感じられた(自信はないが)。
私は50年前に購入したVerve , Impulse, Atlantic等のLPを何枚か持っていて、給料が3万円位でレコード盤が2千円の時代を思い出すと、アナログレコード盤が安く手に入ることには賛成である。 
   写真2.
Black Angel
写真3.Africa 
 日ごろの音楽鑑賞
私はオーディオ機器に興味があり、音楽についてはそれほど詳しくない。
10年ほど前にアナログレコード再生機器を更新した。アンプはマランツ、スピーカーはB&W、プレーヤーはテクニクスの模造品で評判の台湾製、カートリッジはオーディオテクニカAT15Ea/G(MM) ①であったが、5年前DENON103(MC) ②を追加してクラシック音楽を鑑賞している。 
好みのレコード
好みのレコードはドイツグラマフォン、カラヤン指揮、ベルリンフィルの交響曲、協奏曲。
(私の個人的感想であるが)ドイツグラマフォンのレコーディングはコンサートホールの一番良い席で聞いているような臨場感があり、ソニー(指揮者の位置?)とは一味異なるように感じる。
カラヤン指揮は、流れるような旋律で聴衆を飽きさせない。
ベルリンフィルは演奏者の実力と楽器の品質に納得を感じる。

 カートリッジの差
① はダイヤモンド楕円針、MMでは好評を得ていたがモデルチェンジで価格が突如2倍(3万円台)になった。音質はダイナミックで交響曲、ジャズに向いていると思う。
② はダイヤモンド円針、DENONとNHKが共同で放送局用に開発した伝統のカートリッジ。繊細な音を出し、艶やかであるが、これも時を同じくして価格が2倍(4万円近く)になった。ピアノ、ヴァイオリンなどの協奏曲に向いている。
① ではピアノ、ヴァイオリンの音がバックのオーケストラに負けるが、②はピアノ、ヴァイオリンが主人公になり、ゾゾッとするような繊細で艶やかな音が出てくる。

特記すべきはカートリッジで音の出方、曲のイメージがまるで異なることである。
半世紀前のレコードを現在の優れた機器で再生すると、“こんな素晴らしい音が入っていたのか!”と驚かされ、エジソンの発明にすごさを感じる。
 写真4.DENON103
   写真5.
品質成績表
  2003年NY “Village Vanguard”
私は2003年9月、ヤンキース松井選手観戦4泊6日NYツアーに参加して、ついでにVillage Vanguardでモダンジャズ生演奏を聴いた。
名の知れた演奏者だそうだが、私には知識がなく初経験を楽しんだ。ここはドリンクのみであったが、Blue Noteの方は食事付きだそうである。
会場は地下1階、地下に下りる階段は一人が通れる程度の狭さ、会場は100㎡ほど、半分がステージで観客は50人ほどであった。

会場には一人で福岡から来た男子高校生がいて、NY1泊、このジャズ生演奏だけを聴きに来た、という。翌年からNYの音楽学校に通いジャズピアノを勉強する話であった。私は早稲田のダンモ(モダンジャズクラブ)の話や、タモリ(森田)の話などをして、思い出に残る経験であった。 
 写真6.
VillageVanguard
プログラム表紙
   写真7.
プログラム
(9月23~28日)
   写真8.Village
Vanguardにて 
 平成28年10月8日