山�ｱ克雄　　著　　「海外経営の鉄則」
著者山�ｱ氏は昭和42年大学卒業と同時に古河電工に入社、イランの送電線、自動車、などに係る海外事業を多く担当しておりましたので親しい方も多数おられると思います。ご承知の通り氏はその後米国フロリダ州のNova　Southeastern　Universityの経営大学院に学び、国際経営学博士号を取得、平成１２年から広島大学や米国のBelleview Community Collegeで教鞭をとり、現在、静岡産業大学の教授です。同氏は研究テーマとして海外進出日系企業の調査と分析を行ってきましたが、この度「世界に散在する14の日系企業の成功事例」についての氏の見解を纏めたものが本になりました。 山�ｱ氏はメーカー（古河）での経験を生かした視点で物事を捉え、多くの学者、評論家の書いた物とは異なり企業理念（ミッション）、品質、現場の役割（責任）分担等に着目して世界中の５S運動など面白い捉え方をしています。世界は広く異なる価値観を持つ人は多いが、「物作りの本質は変らない」事を改めて教えてくれる本である。価格も適当、読みやすい本なので是非手にとって読んでいただきたい。
（あかがね会会員　和田重義氏推薦）