『労働・社会保障実務講義
  −社会保険労務士の仕事と役割− 』
社会保険労務士稲門会・編  早稲田大学出版部・刊(2015年5月

   標記の書籍の15名の執筆陣の一人として参画しました。私にとっては古稀記念ともいうべき記念すべき出版となりました。あかがね倶楽部の書棚に寄贈させていただきます。
その書籍に関し、平成27年8月3日付の「労働新聞」(週刊紙)で次のように紹介されました。
あわせてご報告いたします。
                                                                                                           森岡 三男

【労働新聞 平成27年8月3日号 より】
   ここ近年、社労士の世界でも大学校友会の活動が盛んになっている。「社会保険労務士稲門会」も早稲田大学卒業生による社労士の会として、研修・相談会・親睦等の活動を行っている。おかげさまでこのたび満15周年を迎え、会員数も全国で235名となっている。士業における社会貢献として学校教育に関する事業が求められている中、当会は7年前より大学において支援講座を開講し、専攻にとらわれないオープン教育講座として、通常の授業と同様に単位制(15講義2単位)となっている。
 この支援講座の会員講師を中心に、労働・社会保障分野の実務に即しながらも学術的な書籍を作ろうということになり、2年半の時を経て、このたび『労働社会保障実務講義』(社会保険労務士会編 早稲田大学出版部)として出版の運びとなった。特色の第1は、単に企業経営者・担当者向けの実務書ではなく、学生、働く人、社労士試験合格者等を対象として作られていること。第2は、実際に最前線で業務に従事する熱意ある社労士が伝えたいことを渾身の力で書いていること。第3は、労働・社会保障について、その意義・歴史等を含め体系的に書かれていること。執筆者は、第1講序論(林智子・若林正清)、第2講労働法:その歴史的展開と現在(細川良)、第3講募集・採用(大津章敬)、第4講就業規則(杉山秀文)、第5講労働条件(若林正清)、◎コラム いま一度「賃金」をみてみよう(二宮孝)、第6講雇用形態(小泉孝之)、第7講人事労務管理(和田泰明)、◎コラム 社労士に求められるコンサルティング業務(大津章敬)、第8 講労働紛争と特定社労士(森岡三男)、第9講社会保障:その歴史, 目的・機能をふりかえる(細川良)、第10 講安全衛生(大南弘巳)、第11 講労災保険(鎌田勝典)、第12 講雇用保険(林智子)、第13 講医療保険(曽布川哲也)、第14 講公的年金(曽布川哲也)となっている。単なる実用書ではない学術書の面をもつ本書は、社労士法制定50周年に向けて、他に類を見ない書籍になったと自負している。是非とも、ご興味のある方には手に取っていただき、あらためて労働・社会保障を考える一助になれば、筆者一同これに勝る喜びはない。