森岡 三男:共著
経営労務事典
発行:晃洋書房(平成23年6月・刊)
経営労務理論学会・編


 
私は平成16年9月、古河ライフサービスを最後に、60歳で古河電工マンを卒業しました。と、同時に30歳台前半に取得していた社会保険労務士という資格と、現役時代の永年の人事・労政畑での経験を活かして、東京・新宿で「森岡経営労務管理事務所」を開業、人事・労務・教育関係を中心としたコンサルティングに取り組んでいます。
 この9月で開業8年目を迎えますが、お蔭様にて、仕事にも恵まれ、東京都社会保険労務士会等でもいくつかの役職を仰せつかる立場で、毎日忙しく頑張っています。

 この度、私が加盟している「労務理論学会」の20周年記念事業の一環として、「経営労務事典」が発刊されました。多くの学者に混じって、私も「特定社会保険労務士」の一人として執筆を担当しました。執筆陣に加えてもらったきっかけは、平成21年7月の同学会「第19回全国大会」で、「派遣労働者の直接雇用に係る労務管理上の問題について −いわゆる「2009年問題」への対応策との関係を探る−」という学会発表をしたのですが、その内容が一応学会の幹部の目にとまったことが理由のようです。
 本書は、グローバリゼーションと市場原理主義が吹き荒れる中で、ディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)の方途が明らかにされていない、という状況下で、経営労務(「働き方」と「働かせ方」)の「これまで」と「いま」を論じ、ディーセント・ワークを求めて、「これから」を考え、展望することを目的に編纂されました。それほど厚くない事典ですが、経営者、人事労務担当者、労働運動のリーダーの方々にとっては、「経営労務」の「姿」を知るための、格好の「読む事典」に仕上がっています。

 
  現在、私は『特定』社会保険労務士として、労働局における「個別労働関係紛争解決」のあっせん代理人としての業務にも関与しています。『特定』社会保険労務士は、社会保険労務士のうち、特別の試験に合格した者に付与される資格です。毎年多くの社会保険労務士が『特定』社会保険労務士を目指して頑張っていますが、私はその試験準備の「特別研修」のグループ・リーダー(本年は東京で
35名のグループ・リーダーが指名されている)の東京代表も務めています。その関係で社会保険労務士に対し1日・6時間の講演や、グループ・リーダーのための研修講師も担当しています。
60歳からの第二の人生で、非常に恵まれた、社会に貢献できる環境に身を投じることができていることを、こころから大変喜んでいます。
                                                                                                                    以上

 【 平成16年退職後、これまでに執筆陣の一人として参画した書籍 】
1.「雇用形態別・人事管理アドバイス」 人材活用研究会・編  発行:新日本法規
                    (平成20年6月・刊)
2.「産業カウンセリング辞典」 日本カウンセリング学会・監修  発行:金子書房
                    (平成20年11月・刊)
   ※本書は、当会会員の「桐村 晋次さん」が編者の一人となっておられます。
3.「総務の仕事・ハンディバイブル」 人事労務のための年金研究会・編 発行:日本法令  
                                            (平成20年11月・刊)