北島正和 著  『ベルリンからの手紙 第二次大戦、大空襲下の一技術者

1941年に技術導入のために4ヵ月の予定で渡独した古河電工の3人の技術者は、到着直後に勃発した独ソ戦争や、その年の12月に始まった太平洋戦争のため帰国することが出来なくなった。しかし、彼らは通信方法が不自由な中で、多くの技術を移転した。その技術は今も生き続けている。
この本では、彼らの苦労と遂に生きて帰ることが出来なかった私の父の足跡を、昭和初期から10年代にかけての外国との技術格差、軍と民間会社の関係、日欧の国際情勢などとともに、記した。本書は、古河の軽金属部門の部門史・技術史として、古河電工および古河スカイの社員教育に使われているほか、ベルリン国立図書館にも蔵書された。
「アルミニウムマニア」のホームページのコラム05.5.18号に紹介記事が載っている)
また本書は、第10回(2007年)日本自費出版文化賞に入選した。