「放射線治療を終えて」(4) |
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谷口 啓治 |
放射線治療後、3月25日に続いて二回目の予後検査を受けた。 4月24日の午後であったが前立腺マーカーの値は、微減こそすれ前回同様PSA0.4台であり相変わらず高かった。 予め心に決めていた質問を主治医にぶつけてみた。 谷;前回処方されたクラビット錠(抗生物質)は、指示された通り二週間分をキチンと服用したが、あの薬にはどのような意味があったのか Dr.;内部に炎症が起きていて、PSAを高めたのではないかとの危惧があり投与したが、炎症の影響ではないらしい。(がんが)転移しているのかもしれない。 谷;治療法として“放射線”を選んだことは妥当であったのか?何だか回り道をしたような感じがするが Dr.;ホルモン療法では完治は望めない(以前に聞いていたこと)ので“放射線”を採用した。 谷;“放射線”による完治の確率は50%と聞いていたが、統計的に意味のある(たとえば、100人に施術して、50人が完治していると言った風の)ことか Dr.;その通りである。 「じゃー、小生は後の50人なのだ」と言って笑いあったが、釈然としない。 谷;引き続き“放射線”を当てる、ということはないのか Dr.;身体が参るので、再開はあり得ない。 以上のようなやり取りをしたが、今後は4月30日に体幹部CT検査を受け、その結果が5月17日に出るので家族と一緒に聞き、“ホルモン療法”に就いての打ち合わせなどは、その後になる予定である。 これにて、筆者の前立腺がんに関する放射線治療の体験談に終止符を打ちたいが、こんな話にでも「あのなァー」と探りを入れて来る人がいる。 そのような方や、悩める“患者”に申し上げたい。 1;病状やDr.とのやり取りを、一寸したノートにメモっておくこと 2;ビビってはいけない。自身の状況(病状だけでなく、疑問とか不審、不安)を担当医にぶつけ ること。 納得がいかない時は、遠慮せずにセカンドオピニオンを頼ること 3;図書館を利用するなり、少しでも「病気」に関する知見を高めて欲しい さて、明日は「後期高齢者運転免許更新」のための“特別講習”を受ける。 指定の自動車教習所に大枚6,000円も払ってである。 追記; 4月4日、近くの帝京大・理工学部キャンパスに接続しているショッピングセンターと豊郷台住宅団地とに挟まれた遊園地の桜である。 中ほどのカップルは、我々とは “無縁”である。 以上 |
平成25年4月25日 |