「放射線治療を終えて」(3) |
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谷口 啓治 |
前二回にわたって、筆者の前立腺がん再燃に関わる放射線治療の体験談を記した。 1月15日を最後に36回に及んだ放射線治療を終了し、3月25日に最初の予後検査を受けた。 従来のtcc泌尿器科主治医による尿と血液の検査を受けたが、マーカーたるPSAの値が全然下がっていなく寧ろ微増であった。主治医の話では、リンパ節に転移(セカンドオピニオン・独協医大の担当医師は、浸み出ると表現)しているのかも、とのこと。 当面の処置として、 ①抗生物質を投与して再度検査をする(4月24日)。 ②(リンパ節への転移を考えて)CT検査する(4月30日)。 その後の治療法はホルモン療法をとる事になる、とのことであった。 筆者の質問に答えて、 ③放射線療法を再度行うことはしない。 ④ホルモン療法は注射による投薬で、3か月に一回ぐらいの頻度となろう。 ⑤近々予定されている“(古河の)同期会”への参加は支障がない、などとの説明があった。 当面は言われるようにするつもりであるが、昨年の盆休みの頃から数次にわたる検査を受け、その中には体幹部CT検査も骨への転移を診る骨シンチ検査も含まれていた。それらの結果をもとに、主治医が放射線治療とホルモン法の選択枝を掲げ、“放射線”をくどく勧められたので、迷った挙句に独協医大のセカンドオピニオンの意見を聞いて納得した経緯がある。 すでに、抗生物質たる内服薬(クラビット錠500mg.)の投与を開始しているし、それがPSAを下げる効き目を有しているのかどうかは不明ながら、次回のPSA値検査結果を待つが、4月24日の問診の際に出来れば疑問をぶつけてみたい。 1;放射線治療を決定する前の検査結果での判断は正しかったのか 2;放射線治療による治癒率は50%ぐらいと聞いていたが根拠は? 3;今回投与したクラビットの目的、効用は? 4;ホルモン療法の具体的内容(ex.期間、治癒の判断、経済的負担など) “呑気な父さん”たる筆者も、やや神経質になって来たようである。 一方、慶応大・近藤誠医師が公けにされているように、「前立腺がんなどは“がんもどき”であり、放置していても死にいたることはない」と言う説に従えば、気にしなくても良いのかも分からない。この点も主治医と話し合ってみたい。 注;治療前の放射線、ホルモンの比較論議では、ホルモン療法では完治出来ず、PSA値を見ながら注射を繰り返す事になる、とも聞いた。 このオハナシ、まだ続きがありそうな予感がする。 追記;この原稿を興していて、同期入社の西川和幸氏の訃報を知った。 京都大学硬式野球部の投手で関西六大学では、元・阪神の村山投手(関西大学)と投げ 合ったのが自慢だった、とか仄聞していた。 同郷の京都府では、さっそうとした投球フォームが新聞の地方版に載っていたのが忘れ られない。 ご冥福をお祈りする 合掌 次元は下がるが、 谷口堰は愈々満水状態に 入れり。 写真を添付する。 (以上) |
平成25年3月27日記す |