「嫌いなもの、怖いもの」
 谷口　啓治

　とても暑いです。皆様には、お大事にお過ごしください。
下野のお百姓さんは、ジャガイモもタマネギも収穫を済ませました。
７月１日に、最後のロットを引き取るために、（以前やっていた）木こり道を一輪車で運びあげるのも大変ゆえ、マイカーを使って団地の裾野を遠回りをしました。最近は専らこの手でやっているのですが、農道で前輪を脱輪するという大チョンボ。２５年ぶりくらいにJAFの救援を請う事になりました。昭和６０年、愛知県の「山軽」にお世話になり始めたころ、中古の軽自動車で東北自動車道の浦和料金所（当時は、此処が始・終点で首都高には未接続だった）を名古屋に向かって通過した直後にエンストする羽目に。この時、勧められてJAFに加入、無料で牽引してもらったのが最初だったのです。
　例のよって、前置きが長くなりました。

　「嫌いなもの、怖いもの」には色々ありますが、この稿では“蛇とスズメバチ”に特化します。

最近でこそお付き合い願っておりますが、筆者は、蛇に関しては本当にダメなのです。TVの画面に出て来ても身をよじらせてしまうほどですが、小宅の真後ろに蛇嫌いの婆さん（注１）がいて、その家の生垣によじ登っていたシマヘビを婆さん指定の残酷な方法で退治させられたり、近所に住んでおられる宮城県柴田町東北古河軽金属加工～現・ニッケイ加工の上得意（注２）の従業員の玄関ポーチの柱に巻きついているアオダイショウを排除させられたりもしました。

　　　　　　写真１；田植えのころ、畔で会ったシマヘビ

注１；蛇嫌いの婆さんは、カナヘビと言うトカゲもどき（トカゲのような極彩色ではなく、ワニのような土色）の四本足の爬虫類も目の敵にしていて見つけ次第に石で潰してしまいます。娘さんが、身重の時も平気で殺生しておりました。
注２；「ケイヒン」というガソリンエンジンのキャブレターを作っていた会社が、電子制御式の燃料噴射装置（EFI）にスカイ・小山の押し出し型材を採用され、その一次加工（切断）を担当させていただいたのですが、その社の幹部さんの留守宅だったのでお手伝いしたのです。

スズメバチの獰猛さは、TVや新聞で報じられているのでよくご存じの事と思いますが、拙宅のある団地の周りには小楢や栗の雑木が多く、今頃は樹液が豊富な栗、小楢、クヌギなどの大木に、カブトムシなどと一緒に群がって来ます。
我が家の梅の木にも寄って来るので、危険防止と存在密度？の調査を兼ねてペットボトルに誘引液を仕込んだトラップを作って捕捉しておりますが、酒、酢と砂糖を混ぜたものにつられてアッという間にボトルが満員になります。
何処に潜んでいるのか分りませんが、筆者は畑作に使う小笹を切り出すために、藪に入ることが多いので用心しております。
蜂は群生しておりますので、一匹単位で行動する蛇とは危険度が違い、つまり「怖いもの」なのです。
　　写真２；ペットボトルのトラップ（中味なし）（1.5ltのペットボトル、肩よりやや下に角窓を設定）

　


「嫌いなもの」の代表格は爬虫類に違いありませんが、彼我ともに嫌い合っていて、遭遇即逃避を決め込みますのでこのあたりの蛇には「マムシ」を除いて怖いものは居ないようです。

写真３；捕捉されたスズメバチ達 　　　　　　　（マッチの軸は５cm）






余談；「ケイヒン」のEMIについては、Al押し出し材を採用されたが、従来品は鋳物材が主流であった。鋳物品はやや脆弱であり、衝突事故時の二次災害を危惧した北米輸出品を念頭に、材料の強靭性のある押し出し材に切り替えられたのである。
　　　当時、喜多方にある鋳物屋さんの社長（大手企業からの出向者）には恨みごとを言われた。

（脱稿まで何日掛かった事やら・・・）　７月１９日　　　€