文明国で、都会の真ん中に電柱は非常に珍しい
川村 知一   

はじめに

   10月12日、都心部で大規模停電が発生し、原因は地下埋設OFケーブルの劣化による火災とされている。幸い迂回の送電路に切り替えて、比較的短時間に復旧した。
   都市のインフラ防災について、私の父が第二次世界大戦戦中にドイツで経験した事情を、帰国後の講演録から抜粋スキャンして紹介したい。
   ベルリンなど都市部で爆撃されても、電気、水道、ガスは平然として、強靭なインフラが維持されていた様子が記述されている。
   さらに「文明国でもって都会の真ん中に電柱が立ておるのは現在非常に珍しいのであります」とある。

   戦後71年、長らく電線の地下埋設が謳われ、最近のニュースでも聞かれている。小池新都知事のセリフ「総合的な」、電気、水道、ガスのインフラ防災が望まれる。(講演録P17〜20)

講演録1(表紙)
講演録2(17頁)
講演録3(18頁)
講演録4(19頁)
講演録5(20頁)
平成28年10月14日