学会誌“軽金属”随想「人間の材料はどこから来たのか?」
川村 知一
はじめに
先般、軽金属学会より永年会員資格をいただき、併せて学会誌“軽金属”に掲載する「随想」(原稿用紙2枚程度)を依頼され、掲載された7月号の文面を紹介します。
私の趣味の天文と、アルミ日光鋳造課長時代の経験を組み合わせ、タイトルを「人間の材料はどこから来たのか?」としました。

今からちょうど30年前の昭和58年、アルミ福井工場の稼働に合わせて、NASDA(JAXAの前身)からHⅡロケット開発にあたり、燃料タンク用で溶接可能な高力2219アルミニウム合金大板の要求があり、使用される大型鋳塊の開発に対処した内容であるが、学会誌を通じて、日本の宇宙開発や国防に、古河のアルミ材料が貢献してきた一端を紹介する記述を含めた。

添付
随想「人間の材料はどこから来たのか?」

 
参考
   本文には紙面の関係などで掲載しませんでしたが、日本の宇宙開発、国防などで貢献してきた
   一端を写真で紹介します。 



     写真1.HⅡ-Bロケット液体酸素タンク:

              直径5.2m、長さ7.4m(2219合金HR上り厚板)
   




  写真2.同上液体水素タンク:

  直径5.2m、長さ19.4m(2219合金HR上り厚板)
 




写真3.ボーイング767:

        2024合金クラッド・ポリッシュド・スキンシート 





  写真4.F15戦闘機:

  7175合金主翼
 




                     写真5.T4高等ジェット練習機:

                              7050合金バルクヘッド 




  写真6.F1戦闘機:

  7050合金バルクヘッド
 
 平成25年7月31日