第 4 1 0 回 講 演 録

日時:  2013年9月24日(火) 130015:10
演題  日本・台湾ビジネスアライアンスとその先にある日本企業のアジア戦略
講師:  早稲田大学 商学学術院 早稲田大学ビジネススクール 准教授 長内 厚 氏


(本講演については講演録を作成しません。なお、講演は講師作成の下記予告によって行われました。)

  iPhoneiPadの製造請負企業として有名なFoxconnの郭台銘会長は、「日本のエレクトロニクスメーカーが新しい技術や製品を開発し、それを台湾企業であるFoxconnがつくっていきたい」と日本での顧客獲得に熱心であることで知られている。また、台湾の馬英九総統も「日本は台湾企業を活用することで中国ビジネスを有利に進めることが出来る」と日本企業と台湾企業との協力促進に熱心である。日本側でも、日本政府の対台湾行政窓口である公益財団法人交流協会も日台ビジネスアライアンスを通じた、日本企業の中国戦略を後押ししている。
 台湾や中国、韓国など東アジア企業との連携は日本企業にとって技術や人材の流出などそのリスクの面が強調されることが多い。もちろん、ビジネスにリスクは伴うが、日本と台湾の連携は日本にとってプラスの面も大きい。
 今回の講演では、ソニーの海外戦略や、台湾大手財閥系メーカーでの経験と現役の経営学者としての講演者の知見をもとに、日本と台湾との連携、その先にある、日本のエレクトロニクス企業のアジア戦略について、そのメリットとリスクを分析し、長く停滞してきた日本の産業界の活路を見いだす方策を議論する。

                                                  以上